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アダ名が歩くゲオでした

2016年 私的邦画ランキング10

勝手にやってるランキング2016年邦画編。

今年は邦画大豊作だった。

コナン、シン・ゴジラ君の名は。etc.

特に君の名は。は未だに歴史的に残る大大大ヒットを続けており、留まることを知らない。

洋画がコケまくったと言っても大作は多く、それと対等に渡り合った邦画の実力。そして内容が濃く、マンガなどの実写化に頼らずとも素晴らしい邦画が製作できることを日本中、いや世界に知ら占めたであろう。

そんな大豊作だった邦画から特に気に入った邦画をランキング形式で発表したい。

させてくれー!( ゚∀゚)ウヒョー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

10位 「シン・ゴジラ
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 エヴァンゲリオンの監督である庵野が嫌いだからという超個人的な理由で観に行かないだろうと自負していた映画。結果、申し訳ございませんすいませんごめんなさいあんた最高だよ庵野さん┏○┓ってな感じで手のひらを返しまくった(笑)

これホントに映画館で観て良かった。というか多分、映画館じゃなきゃまともに観てられねーや(笑)

濃密な映像作品は怪獣映画ではなく、災害シミュレーションであり、なおかつ3.11に込めた願いがギッシリと詰まりに詰まりまくった「日本頑張れ」映画だった。こんなん熱くなるに決まってらァ!

バカがいないっていうのも良くて、日本の頭いい人たちが右往左往する姿や「ただ通りかかっただけ」というもはや神のようなゴジラに対しての絶望感と、その神に向かって「日本はまだやれる」という姿勢を見せる姿があまりにもカッコイイ。

石原さとみのルー語みたいなEnglishが気になったが、記憶に残る傑作になった。

 

 

 

 

 

 

9位「この世界の片隅に
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口コミで話題沸騰中のアニメである。

より多くの日本人に観られるべき映画であるのかもしれない。やはり原爆を落された唯一無二の国に生きる人の1人として、義務的なものさえ感じた。

圧倒的な悲惨な状況を、のんび〜りと描く。

それが逆にきっつい!のだ。

笑っていいのか心配になるシーンも多い。

しかし懸命に生きる日々や、同情を誘う描写の数々が心に響いてくる。

戦争映画ではなく、戦争から受ける影響を描く映画であることは間違いない。その影響は、余波は、誰もが知っているものではなく誰かしらしか知らないものだった。

「普通」が変わっていく様をほのぼのとしたアニメーションで描き、「幸せ」の拠り所を探させた。

 

 

 

 

 

 

8位「GANTZ:O」
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圧巻だった。

死んだはずの人間たちが謎の星人たちと戦わせられる漫画が原作。原作の中でも人気の高かった「大阪編」をフルCGでアニメ化した。

映画館がもはや戦闘空間そのもので、臨場感がとんでもねぇ。ヘリコプターに乗っているかのように空から戦闘…いやもはや戦争を観ているかのような視点や、化け物のような星人が目の前に現れたかのような衝撃が心臓の鼓動を早くする。

ヤバい、殺される…。と何度も死を覚悟するかのように現れる星人のボスラッシュと、それに立ち向かう戦士たちの怒涛の攻防戦は爽快MAXだった。

男のロマンが溢れまくってアドレナリン放出しまくりのアニメーション。

 

 

 

 

 

 

7位「残穢 住んではいけない部屋」
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 ホラーミステリーだけど、映画館で観てる最中に恐怖を感じることは無かった。エンドロールでちょっとビビったくらいかな。そんでも流石はホラーだけあって、あとを引くんだよなぁ。夜中とかに聞こえる何かの音がより一層、怖くなる。ヤバいトラウマ植え付けちゃう。そんな恐怖がある。

複雑な伏線が絡み合って、奥へ奥へと進んで行くほど1本の道に繋がっていて、それが分かりやすいのもいい。

「まーた繋がるのかよ…」みたいな心情の中でもラストがどうなるのか気になってしょうがなくなる。

音で煽ってくるので映画館で観て正解だったかもしれないな。

Jホラー。復活の兆し。

 

 

 

 

 

 

6位「バースデーカード」
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泣ける!というキャッチコピーを使いまくってくるタイプの王道的なハンカチ必要作品。

橋本愛宮崎あおい目当てで観に行ったにも関わらず、ハマってしまった。

邦画は実写化に頼りすぎてオリジナルの力が薄まってきたように感じる中、王道中の王道である「大切な人が亡くなる」系を丁寧にやり切ったのが好印象だった。

べったベタの内容が青春という情景から描かれていく。それが清々しく、魅力的なキャストにも惹かれていく。

普通の家族の愛情。世界に溢れている愛情。

そんな愛情を目に見える映画として映し出す。

橋本愛のウェディングドレス姿がとても美しかった。←結局それかよ

 

 

 

 

 

 

5位「貞子vs伽椰子」
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アホな企画。アホだからこそ楽しい。人間だってそうだろ。面白いやつの周りに人が集まる。化け物の周りには化け物が集まる。化け物には化け物をぶつけるんだよ。

すげえんだぜこの映画。99分間アホを貫いて、馬鹿なことやって「友達」を楽しませるんだぜ。 

きっと、貞子vs伽椰子を観て…🗿ツマンネーとか言う人たちは、はしゃいでいる友人を見て冷めた目で見ている真面目な人たちなんじゃないのかな。

結局コメディーとホラーは紙一重だから、笑っちゃうシーンもあんだけど何か吹っ切れちゃうと凄い!(*゚Д゚艸)ってなるの。

多分これはかなりの高等技術…。

とにかくまぁ1度は観てみやぁ。

 

 

 

 

 

 

4位「湯を沸かすほどの熱い愛」
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ベストエンディング賞を贈呈したいくらい終わり方が好き。気持ちが良くて泣けてくる。

同学年よりも歳上の上司にオススメしたい映画。人生経験が関わってくる。

死ぬ間際にやり残した家族のことをやり遂げようとする自己犠牲の真髄が映し出された。

例えば周りにいる友人の中に「人の世話をすることが好きなやつ」や「お節介すぎる」やつがいないだろうか?

 そういう人って「人のために何かをする」ことが一番楽で、一番楽しいのかもしれない。

究極の自己犠牲の精神って利害が関わってこない純粋な人への愛情だとハッキリ伝えてくるのが「湯を沸かすほどの熱い愛」。

若干、根性論が入って冷める部分もあったが、熱いほどの愛情が身体の芯まで温める。

逃げることばかりしてきた。

そんな中で、逃げないという選択。

その姿と愛情、そして自己犠牲。

すべてはラストに昇華される。

 

 

 

 

 

 

3位「SCOOP!」
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 下ネタ連発ガサツで汚い福山雅治は、どうやっても福山雅治にしかならない。というか素だろこれ(笑)

川谷絵音にとってはドブネズミだけど世間にとってはダークヒーロー的な扱いも受けるパパラッチという存在。成宮寛貴の芸能界引退などもあり、賛否両論のパパラッチという仕事は最悪。だけど…みんなが見たい、知りたいものを撮ってくる。それがパパラッチ。

とにかくエモい。そんでもって、漫画チックなキャラクターが存在感を出し、おっさんが活躍する。

近年の邦画では見かけなかったスリル性が各所で見られ、パパラッチという賛否両論の職がまたスリルを増させる。

サスペンスを盛り込むバディアクションを平和でボケまくった日本人が作ったなんて未だに信じられないが作っちゃったんだよなぁ。

多分、この世の邦画がこれくらい面白いとオレは死ぬかもしれない。いや逆に100年くらい生きちゃうかもしれない。

 

 

 

 

 

 

2位「世界から猫が消えたなら
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当たり前なんだけど原作が面白い。

それもとんでもなく面白い小説。

映画を観た後でも、結末を知って何度読んでも面白い小説って今まであったかな…。

めっちゃ泣ける!号泣したー!(´;ω;`)

みたいな映画ではない。

とにかく感じて、動かされる映画だ。

冒頭のおぼつかないセリフ回しや演出からファンタジー要素を含ませつつ、人間ドラマへと向かわせていく。生きながらえる主人公の選択は回想を挟みながら、大切な物(者)な何か気づいていく。そして自分の生きた証とは…。

「何かいい物語があって、それを語る相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない。」

もし、

あなたが彼にあの漫画をオススメしなかったら…。

もし、

あなたが彼女にあの映画をオススメしなかったら…。

誰かにとって必要の無いものは、

誰かにとってはかけがえの無いもの。

私が消えたら、どうなるのか。

多分、なんて事無い。

けれど存在しなかったら…

あいつは、

あのバンドに出会ってなかったかもしれないし、

あの人は、

あの映画を観ていないかもしれない。

そう考えると、生きてて良かったように

思えてくる。

世界からあなたが消えたなら…

涙を流して悲しんでくれる人は

いるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

1位「ちはやふる 上・下の句」
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今年No.1の邦画であると断言できる。

キラッキラの眩しいほどの青春が魂を震わす。震えたわマジで。

とにかくエネルギッシュなストーリーでテンションが上がる上がる上がる!!!

上がりまくるんさ!!!!!!

上の句、下の句それぞれ、終盤それこそ夏フェスでの大トリが来たかのような魂の震えがあってボルテージが最高潮に達するわけよ。

カルタが爆発(しているように見える)する度にエクスタシーを迎えて何だかもうよく分からないくらいの解放感と爽快感に包み込まれるくらいヤバい映画だった。もう何言ってるかわかんねーや。

決戦というシーンで見せる成長が、胸を熱くさせ、日本人特有の和、そしてそこから結ばれる輪。ノンストップで駆け抜けるエネルギッシュな光景に終始酔い続けた圧倒的快感。

ちはやふるを知ってしまうと、もう後には戻れない。

生きてて良かったと思える映画だった。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに君の名は。は11位くらいです。君の名は。もめっちゃ面白いんですけど…ベスト10に入れれないくらい他の邦画が良かったです。やっぱり今年の邦画は凄かった。

他にも「アイアムアヒーロー」や「何者」などオススメしたい邦画がたっくさんある。

とにかく邦画が大豊作の年だった。

(((o(*゚▽゚*)o)))

2016年 ホラー映画ベスト5

2016年。ホラー映画が豊作だった。

そもそも私はホラー映画が好きで映画館でよく観ている。しかし、最近のホラー映画は恐怖を感じるものが少なくなっているように感じていた。

映画館という閉鎖された空間で、真っ暗闇の中に大音量の絶叫が響き渡る…そんな環境でも怖くないものを「ホラー映画」と呼んでいいのかすら疑問である。

近年のホラー映画は、予告と本編のギャップが激しく、観に行くと悪い意味で「想像していたものと何か違う…」という感想が浮かぶ。予告からは面白さと怖さが漂うのに、本編が退屈で怖くないのだ。

そんな年が2〜3年続いた。

しかし、今年は違った。

邦画が大豊作と言われながらも、洋邦ともに完成度の高いホラー映画を輩出したのだ。それこそ、「本当に怖い映画」という名目で映画史に残る傑作になるだろうというホラーから奇跡の対決などの革命的ホラーまで多彩な恐怖が誕生した。

そこで私が今年観たホラー映画の中で面白さと恐怖を兼ね備えた名作を厳選して5作品ほど紹介したい。是非、カップルや家族、友人たちとキャーキャー言いながら…または「全然怖くねーぞ!」と強がりながら鑑賞して欲しい。

 

 

 

 

 

 

①「イット・フォローズ」


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 あの巨匠クエンティン・タランティーノが「とにかく怖い!こんな設定のホラー映画は観たことがない」と唸った映画。

セックスを介して「あるもの」が感染していく様が描かれる。

 

セックスをすることで「それ」は移る。

「それ」はどこまでも追ってくる。

「それ」は見知らぬ他人であったり、顔見知りだったりする。

「それ」は遅いが、頭が良い。

「それ」に追いつかれると……死ぬ。

 

ホラーはアイディア勝負だとよく言われるが、まさに本作「イット・フォローズ」を観るとその通りだと思わされる。神ってるほどのアイディア一発勝負劇だ。

セックスで移る「それ」。「それ」とは何か。という話が最初から最後まで繰り広げられる。「それ」は不気味で、予告編なんてインパクトばかりで普段はホラー映画なんて観ない層への好奇心にさえ働きかける発想があった。興味深い内容である。

実はこの映画の発想は監督の寝ている時に見た「夢」である。おそらく誰しもが見たことあるであろう「追いかけられる」夢だ。まぁそういう夢は心に余裕が無かったり、何かしらの問題を抱えている時によく見るらしいが……。

とにかく監督は夢から発想を得て、それに不気味さを足した。不気味な「何か」がずっと追いかけてくる……Twitter上ならそんなフォロワーはブロックできるが、映画じゃそうはいかない。しかも神出鬼没、変幻自在。怖い。

ネタバレになってしまうため、「それ」に関しては公にできない。是非、自分の目で確かめて欲しい。

 

 

②「残穢 住んではいけない部屋」


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ホラー映画というよりミステリー色が強いJホラーだが、あとを引く怖さがたまらなくウマい映画である。

強いてこの映画を表現するなら、「一発一発は軽いけど、積み重ねたダメージは必殺技よりも重い」という猛毒を持つホラー映画だ。先日、牡蠣にあたってしまったがマジでそんな感じ?のホラーである。意味は観たら分かる…はず。

こういうじわじわと来る感じが私の好みで、橋本愛が好きなこともあって見事にハマった。正直マンネリ化が進んでいたJホラーに革命を起こした傑作だとも思う。面白いし、怖い。

この映画に関わらず、ホラー映画は様々な映画の中でも特に「音」が重要になるジャンルだと思う。ビックリさせる音や何かが来る音……そんな演出に私たちは身体を強ばらせるのだ。本作「残穢」ではその音の使い方が並外れてうまかった。音のテクニシャンたちが揃っていた。それを映画館で体感できて良かったなぁ。

今でもあるかもしれないが、真夜中自分1人で起きたりしていると何かの音が聞こえたりして怯えたりしたことはないだろうか?

そんな恐怖が味わえるのが残穢である。

 

 

③「ライトオフ」


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 昨年、とある動画がYouTubeに公開された。

その動画はSNSを中心に爆発的な勢いで拡散され、全世界で約1億5千万回数再生された。現在も動画の再生数は増え続けている……。それはショートホラームービーであり、それだけ再生されたということは世界中が恐怖動画を「怖い」と認めた証拠でもある。その映像を今や現代ホラー映画界のトップを走るジェームズ・ワンが映画化した。ホラー映画となったのだ。

 

電気を消したら「何か」が来る。

職場、道、あなたの部屋……。

どこへでも追ってくる。

そこに暗闇がある限り……。

 

ジェームズ・ワンによって飾り付けされた恐怖動画は暗闇でも輝きを放つ。自分の家にも出そうと思えるほどのリアリティーと閉塞感が恐怖を加速させる。得体の知れない「何か」がそこにいる、または出てくるかもしれないという状況が88分間迫り続けるのだ。怖い。ビビった。震えた。

そんな恐怖も上で紹介した「イット・フォローズ」同様シンプルなアイディアだ。

電気を消したら「何か」が来る。ただそれだけ。ただそれだけなのに怖い。

日本人も外国人も電気を消す。そんな日常に恐怖を入り込ませた。

この映画を観た日。寝る前に、ふと思う。「電気を消したら…」。電気を消したら「何か」がいるんじゃないか。

ジョーズを観て、海に入るのが怖くなった時期があった。それと同じでライトオフを観て、電気を消すのが怖くなった……。

※続編の製作も決定したそうです。

 

 

④「死霊館 エンフィールド事件」


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ホラー映画史に残る大大大傑作が誕生した。

今年日本で公開されたホラー映画でブッチギリで怖い。というか、私が観たホラー映画の中でもブッチギリで怖い。本当に「怖すぎてヤバい」映画である。しかもこの映画、怖いだけじゃなく映画としてもよくできていて、2時間以上退屈させない。むしろ、2時間以上心臓がバックバック鼓動を鳴らしまくり、フルマラソンを完走したような疲労感を映画館から出た時に感じた。まぁフルマラソン走ったことはないんだけどね。

 

ロンドン北部、エンフィールド。

4人の子どもとシングルマザーの家族は、謎の音や動く家具などの怪奇現象に苦しめられていた。助けを求められた心霊研究家のウォーレン夫妻は一家を助けるために、その家を訪れる。

 

実話です。最大級のポルターガイスト現象です。ヤベェ(゚∀゚;)ヤ・・・ャバ

一応、続編なんですよね。「死霊館」という映画の。でも観てなくても大丈夫。時間があったら死霊館とスピンオフの「アナベル」にもチャレンジして欲しいですけどね。

監督はジェームズ・ワン。またお前か。

出来が良すぎるホラー映画にはドラマ性がピックアップされる。ただ怖いだけじゃダメだし、恐怖を押し出したいなら光と闇の緩急が必要となる。極論言えば、ずっと霊が出てても怖くないでしょ?って話。それが解消されててなおかつ感情移入しちゃうようなドラマがあるのが「死霊館 エンフィールド事件」な訳です。

 日常にある「ちょっとした怖いもの」に恐怖を味付けするのがジェームズ・ワンの十八番。例えば、夜のブランコや遊園地のピエロ。それがさらにトラウマになる。深夜に勝手に動くオルゴールや光るオモチャ…もうやめて!と泣き叫びたくなるような恐怖が襲って来る。しかも2時間以上ある。死ぬ。何度でも死ぬ。心臓が止まる。王道だからこそ貫くものがあり、斬新なアイディアは見えてこない。しかし、妙なリアリティーは実話であるという事実があって完成する。恐ろしくヤバいこの映画は私のNo.1ホラー映画記録を更新した。恐怖とは何か?この映画のことである。

 

 

⑤「ドント・ブリーズ」


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20年に1本の恐怖の作品。まぁ怖さは人によりけり。正直、私は怖くなかったけど面白いホラー映画として紹介したい映画である。

そもそもホラー映画としても怪しい映画だけど気になったらとりあえず予告だけでも観て欲しい。というか今、映画館でやってるから観に行って欲しい。元も子もないんだけどあらすじとか紹介するより予告が良い出来だし、そっち見て。

ナメてた爺さんが実はガチムチだったという最高のアイディア勝負。いやぁー凄いぜアメリカ。

「イット・フォローズ」と同じデトロイトが舞台なんだけどデトロイト・ホラーが今ビックウェーブに乗って来てんのか?いやぁー凄いぜアメリカ。流石だ。

全編通して緊迫感がとてつもないんだけど、ホラー映画のお決まりを守りつつ個性を出していく感じが愛しい。

同情するか、痛快に感じるか。っていう観ている側に選ばせる演出も良くて、どういう気持ちでいるか分からなくなった。

漆黒の闇が襲って来るシーンがあるんだけど、そのシーンでは眼の瞳孔が完全に開いていたりして撮影はアナログだけど、良い演出だなぁと感動してしまった。闇を映画館で体感できたのは大きいかもしれない。

タイトルの「息をするな」は大袈裟だけど、意識的に息を止めたりもして、その場にいるような緊迫感を感じたのも映画館のおかげだったから映画館に観に行った方が面白さは倍増すると思った。

 

 

ってな感じでホラー映画5作品を紹介しました。ホラー映画の好き嫌いって分かれるけど、夏になると何だかんだテレビで心霊番組やってたら見っちゃったり、2ちゃんねるの怖い話検索しちゃったり、誰かが怖い話し出したら「いやぁー!」とか言いながらも聞いちゃったりするもんで……。

怖いもの見たさで済むような5作品ではないですが、是非ともお暇があれば観て欲しい今年公開されたホラー映画5作品を紹介しました。

 

※寝れなくなっても責任は負いません

2016年公開映画私的ランキング50(11月29日付け)

☆は寸評

 

50位 「スーサイド・スクワッド

 DCコミックスに登場する悪役がそろい、危険な任務に挑む部隊“スーサイド・スクワッド”を結成して悪対悪のバトルを繰り広げるアクション。悪役の中でも人気抜群の『バットマン』シリーズのジョーカーをはじめ、アンチヒーローたちが減刑と引き換えに作品の垣根を越えて共に任務に挑むさまを描く。

☆予告の出来があまりにも良かったので今年1番期待していた映画。キャラクターを押し出すアイドル映画なので、衣装を含めたビジュアルが光っていた。

 

49位「L エル」

 Acid Black Cherry が2015年にリリースしたコンセプトアルバムを映画化した壮大な愛の物語。

☆昼ドラだった。初っぱなの大音量で流れるAcid Black Cherryの曲を聴くだけでファンは歓喜だろう。ファンタジックな世界観で、特殊効果を駆使した見せ方は良くできてると感じた。

 

48位「ブラックスキャンダル」

 ジョニー・デップが主演を務めた実録クライムドラマ。実在するアイリッシュ・マフィアのボス、ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーが裏社会でのし上がっていく姿を追う。

ジョニー・デップのワルさに惚れる。まるでダークナイトジョーカーである。アメリカ版アウトレイジであり、これが実話なんだからアメリカはスケールが違います。

 

47位「マネーショート 華麗なる大逆転」

リーマンショック以前に経済破綻の可能性に気付いた金融マンたちの実話を、クリスチャン・ベイルブラッド・ピットといった豪華キャストで描く社会派ドラマ。サブプライムローンのリスクを察知した個性的な金融トレーダーらが、ウォール街を出し抜こうと図るさまを映し出す。

☆信用の1つとしてお金が使われる理由がわかった。メタリカの曲にテンションが上がったが、専門用語の勉強不足で……。邦題が謎。

 

46位「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

巨匠スティーヴン・スピルバーグロアルド・ダールの児童文学「オ・ヤサシ巨人BFG」を映画化した、孤独な少女と心優しい巨人の友情を描くファンタジーアドベンチャー。ロンドンの児童養護施設で暮らす少女が巨人の国に連れていかれ、巨人と心の距離を縮めていくさまを映す。

☆摩訶不思議なファンタジー。世界観はティム・バートンのよう。ギャグセンスが優れており、笑いっぱなしだった。

 

45位「少女」

映画化もされた「告白」「白ゆき姫殺人事件」などで知られる人気作家・湊かなえの小説を実写映画化。『繕い裁つ人』などの三島有紀子監督がメガホンを取り、「人が死ぬ瞬間を見たい」という願望を持つ2人の女子高生が過ごす夏休みを、それぞれの視点で描く。

☆コメディ映画やんけ。

 

44位「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」

 『アウトロー』の続編。かつてアメリカ軍の優秀な秘密捜査官だったが、今は放浪生活を送る男ジャック・リーチャーが、巨大な陰謀に挑む。

☆義理と人情が魅力のシリーズ第2弾。渋いアクションでトム・クルーズも54歳という歳を感じさせなかった。ラストが印象的で美しい。

 

43位「レヴェナント:蘇えりし者

レオナルド・ディカプリオと、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などのアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督がタッグを組んだ話題作。狩猟中に瀕死(ひんし)の重傷を負ったハンターが、自分を荒野に置き去りにした仲間に復讐(ふくしゅう)するため壮絶なサバイバルを繰り広げるさまを描く。

☆圧倒的体感力があった。エネルギッシュな自然、壮大な復讐劇。鮮烈に描かれる自然を体感することで寒さまで感じているようだった。自然の流れに真っ正直から挑んだサバイバルロードムービー

 

42位「信長協奏曲

 2014年10月から12月に放送されて人気を博した、石井あゆみの漫画を基にしたテレビドラマの劇場版。戦国時代にタイムスリップした上に、自分とうり二つであった織田信長の代わりを務めることになった高校生の運命を追う。

ミスチルの使い方がウマイ!良くも悪くも叩かれない終幕だったので、もっと挑戦しても……と思った。配役が的確でした。

 

41位「ジャングルブック

 ラドヤード・キプリングによる名作を実写化したアドベンチャードラマ。ジャングルで黒ヒョウとオオカミに育てられた少年が、一匹のトラとの出会いを通して壮大な冒険に身を投じる。

☆人間的な動きをするフルCGの動物には、親近感が感じられた。喜怒哀楽を呼び起こし、感情に訴えかける純粋さがある。価値観の押し付けもなく、弱肉強食の世界を通じて様々な人や動物がこの世界にはいるんだ、と実感できた。

 

40位「デッドプール

ライアン・レイノルズを主演に迎え、マーベルコミックスの破天荒ヒーローを実写映画化したアクション。人体改造により人並み外れた治癒能力と不死身の体を手にした主人公が、ジョークを口にしつつ暴れまくる姿を描く。

☆イメージしていたデッドプールよりも人間らしさを見せる瞬間が多かった。とは言うものの、読めない展開とセリフ力。そしてアクションで魅せるバイオレンスがカッコよく、イカしていた。

 

39位「ペット」

 世界中でヒットを記録した『ミニオンズ』のイルミネーション・エンターテインメントとユニバーサル・ピクチャーズが作り上げた、ペットたちの知られざる世界に迫るアニメ。人間たちの留守中に犬や猫や小鳥といったペットたちが、どのように過ごしているのかをユーモアたっぷりに映す。

☆人間の願望が現れたペットたちの生き方が描かれていた。動物への愛情が感じられる場面もあり、よくペットとしての動物のことを知っている人たちが製作した映画なんだな、と思った。CMでのインパクトが強かった。

 

38位「ダーク・プレイス」

ゴーン・ガール』の原作者ギリアン・フリンによるミステリー小説「冥闇」を映画化。幼いころに一家惨殺事件から生き延びた女性が、家族を襲った事件の真相を追ううちに驚がくの真実にたどり着く姿を描く。

☆後味が悪い。タイトルと同じ映画館という暗い場所で本作品を観れたことが良かった。全体を通したテーマとしても暗い場所が重要となる。多重構造な構成だが、撒き散らされた伏線は拾いやすく、ポップな雰囲気で楽しめるサスペンスだった。ただ、後味は悪い。

 

37位「ロブスター」

 とあるホテルに集められ、45日以内にパートナーを見つけなければ動物にすると言い渡された者たちを待ち受ける運命を追う。

☆なかなかにえげつない疑問を撒き散らし、そっと終わった。パートナーの存在や結婚の必要性を考えさせられる。『交際』することの本質に迫った映画である。

 

36位「10クローバーフィールド・レーン」

スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などのヒットメーカー、J・J・エイブラムスが製作を担当した異色スリラー。

☆鑑賞するまでは情報が少なく、謎一色でタイトルの考察に振り回された。謎は謎のままでいい。

 

35位「何者」

就職活動対策のため集まった5人の大学生が、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする本音や自意識によって彼らの関係性が変わっていくさまを描く。就職活動を通じて自分が何者かを模索する学生たちには佐藤健有村架純二階堂ふみ菅田将暉岡田将生といった面々がそろい、リアルな就活バトルを繰り広げる。

☆映画鑑賞中に羞恥心を感じる場面が幾つかあり、就活やSNSが身近にある人へのダメージは強い。大学生の実態調査であり、SNSに縛られる若者が就活というイベントの中で存在価値を判断される。タイトルの何者には、深い意味があった。

 

34位「X-MEN アポカリプス」

X-MEN』の第6弾にして完結編。数千年の眠りから目覚めて人類に新しい秩序をもたらそうとするミュータントのアポカリプスに、プロフェッサーXらX-MENが立ち向かっていく。

☆多彩なキャラクターに主人公を当てはめることなく、X-MENという集団が主役のシリーズ完結編だった。アポカリプスというミュータントの祖先、神と集団が戦う。その姿は親に刃向かう子どもたちのように見え、X-MENたちの成長が明確に表現されていた。

 

33位「ノック・ノック」

 『マトリックス』シリーズなどのキアヌ・リーヴス主演によるサスペンススリラー。家族の留守中に2人の美女を家に入れたことで、破滅への道を突き進んでいく男の姿を追う。

キアヌ・リーヴスのイメージが崩れる衝撃作。あるのは諸行無常。厳しい現実。仕打ちが辛すぎる因果応報。こんなキアヌ・リーヴス見たくない……。一度踏み外しただけ。それだけで滅茶苦茶になる。負の連鎖に陥る姿は同情心が強まるばかり。女の子は怖い。

 

32位「ジェイソン・ボーン

記憶を失った暗殺者ジェイソン・ボーンの孤独な戦いを描くスパイアクションシリーズの第5作。シリーズ第2作、第3作を手掛けたポール・グリーングラス監督と主演のマット・デイモンが再びタッグを組み、自身の隠された過去の秘密をめぐり、ボーンが新たな戦いに身を投じるさまが展開する。

☆時代、社会背景、新世代……ボーンシリーズの続編は今だからできる映画だった。本作品が傑出しているのは、シリーズであるのにも関わらず、現代社会の問題を取り上げていることにある。しかもその問題を主人公と同じくらい見せてくる。ジェイソン・ボーンの過去と社会問題の提示を同時に行い、ボーン復帰作としては申し分なかった。おかえりなさいジェイソン・ボーン

 

31位「アイアムアヒーロー

花沢健吾の人気コミックを実写化したパニックホラー。突如として広まった原因不明の感染によって大パニックが引き起こされる状況で、決死のサバイバルに挑む者たちの姿を映す。

☆ジャパニーズ・ホラーだった。ただのゾンビ映画ではない。このような映画を日本国内で大々的に宣伝したことに驚きを感じた。実写映画にありがちなミスをJホラーと日本特有の人間味で補うことに成功した。

 

30位「ロストバケーション」

 サーフィン中に負傷し満潮時には海に沈む岩場に取り残されたヒロインが、危険な人食いサメに狙われるパニックサスペンス。

☆痛くて怖くて笑えるサメ映画。サメとの状況を描く展開はスピーディーで、スリルがある。絶望感を煽るいい演出が随所にあって、ドキドキした。忘れかけていたサメの怖さが甦る。

 

29位「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」

イリュージョンを駆使して悪がせしめた大金を奪う犯罪集団フォー・ホースメンの活躍を描いた『グランド・イリュージョン』の続編。ハイテク企業の不正を暴こうと計画を進める彼らと、立ちふさがる天才エンジニアの攻防を活写する。

☆前作同様、世界的な一流マジシャンたちの協力を得た本作はほとんど特殊効果に頼らず、俳優たちのマジックを撮影。エンターテイメントの真骨頂を目撃した。全員ドヤ顔になる爽快感は天下一品。

 

28位「スノーホワイト/氷の王国」

世界的に有名なグリム童話「白雪姫」をアレンジした『スノーホワイト』の続編。前作で白雪姫たちに滅ぼされたはずの邪悪な女王ラヴェンナの妹で、より強大な魔力を持つ氷の女王フレイヤが登場し、激しいバトルが展開する。

☆ダークファンタジーながら、ラブストーリーでもある。シャーリーズ・セロンエミリー・ブラントジェシカ・チャステインの女優3人組が美しく、セレブリティーな雰囲気だった。アナ雪のパクりみたいな映画じゃなくて安心した。避暑地みたいな映画でした。

 

27位「ブリッジ・オブ・スパイ

『ターミナル』以来のタッグとなる、スティーヴン・スピルバーグ監督と名優トム・ハンクスによるサスペンス大作。東西冷戦下の1960年に実際に起きた、ソ連によるアメリカ偵察機撃墜事件“U-2撃墜事件”の舞台裏に迫る。

☆歴史に名を刻む人物は、『人とは違うこと、人がやらないようなこと』をすると思い知った。主人公ドノバンの、いわば反社会的とも言われるような大衆的とは真逆な行動を自分の信念に従い、突き進む姿は勇ましく憧れた。

 

26位「デビルズ・メタル」

メタルバンドが悪魔とバトルするトンデモ・スプラッター

☆メタルをくらえ!と叫び、チェーンソーを尻にぶっ刺すパンクな映画だった。下ネタ全開、血しぶきも全開、腹筋は大崩壊の爆笑ものだった。下品な殺し合いを観たら意味不明な爽快感があって、オレは疲れてるのかな?と思った。グロい。

 

25位「君の名は。

星を追う子ども』『言の葉の庭』などの新海誠が監督と脚本を務めたアニメーション。見知らぬ者同士であった田舎町で生活している少女と東京に住む少年が、奇妙な夢を通じて導かれていく姿を追う。

☆万人ウケする設定で、なおかつ監督のセンスを表舞台に出したアニメーション。都会と田舎、男と女、真逆な二人を巡るSFは『何だかわからないが、この場所が好き』や『何だかわからないが、探しているものがある(気がする)」という日常ふと感じることにファンタジーを詰め込んでくれた。ふと感じることは大切で、逆にそれだけしか思わないことが何かと運命的に感じられるのだろう。

 

24位「ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>」

4人組のカメ忍者が活躍する人気ヒーローシリーズを実写映画化した『ミュータント・タートルズ』の続編。タートルズの面々が世界を救うため、ニューヨークの街を飛び出し力を発揮するさまを、カーアクションや迫力あるアクロバティックシーンと共に描き出す。

☆ボスラッシュに次ぐボスラッシュ!時間がねえ!とばかりに加速するテンポ!尺なんて気にしてねえ!戦車が飛び、エイリアンが来襲、ロボットと戦い、ミーガン・フォックスが女子高生のコスプレをする!最高かよ!オレは一生マイケル・ベイについていくと決めた。

 

23位「シン・ゴジラ

エヴァンゲリオン』シリーズなどの庵野秀明と『進撃の巨人』シリーズなどの樋口真嗣が総監督と監督を務め、日本発のゴジラとしては初めてフルCGで作られた特撮。現代日本に出現したゴジラが、戦車などからの攻撃をものともせずに暴れる姿を活写する。

☆災害シミュレーションとしての印象が強く、震災などに対する強い意志が感じられる。『日本は、まだやれる』という劇中のセリフからもそれがわかる。世界がどうとかしったこっちゃない。日本人のための映画だ!という熱い気持ちを感じ、心が揺さぶられた。

 

22位「ライト/オフ」

動画サイトで公開され驚異的な再生数を誇った映像を、『ソウ』『死霊館』シリーズなどのジェームズ・ワンが製作を務め映画化。オリジナルを手掛けた新鋭デヴィッド・F・サンドバーグ監督がメガホンを取り、電気を消すと現れる謎の存在に迫られる姉弟が体験する恐怖を描く。

☆電気を消したら何かが来る。それだけのシンプルなアイディアをラストまで貫いたホラー。昔、ジョーズを観て海に入るのが怖くなったことがある。それと同じで本作品を観て、電気を消すことが怖くなった。

 

21位「この世界の片隅に

こうの史代のコミックをアニメ化したドラマ。戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女が戦禍の激しくなる中で懸命に生きていこうとする姿を追い掛ける。

☆戦争が及ぼす影響は悲惨極まりない。妥協妥協妥協の普通が存在し、幸せの存在を忘れさせる。それをあまりにもほのぼのとしたアニメーションで描き、緩さ故の重たさを感じた。有無を言わせぬ戦争が普通を変えていく。余波は広がり、不幸の連鎖を呼ぶのだ。

 

20位 「GANTZ:O」

死んだ人間と謎の星人とのバトルを描く奥浩哉によるコミックを基に、人気の高いエピソード「大阪篇」をフル3DCGで映像化したSFアクションアニメ。

☆映画館が大阪の戦闘空間・GANTZの領域と化して引き込まれた。男のロマンが詰まったアニメで、大迫力の戦闘シーンは重量感があっておもしろい。スゴい!

 

19位 「シング・ストリート 未来への歌」

ジョン・カーニー監督の半自伝的青春ドラマ。1980年代のアイルランド・ダブリンを舞台に、さえない日々を送る14歳の少年が一目ぼれした少女を振り向かせるためバンドを組み、音楽活動に没頭する姿を描く。主題歌を、カーニー監督作『はじまりのうた』に出演したマルーン5アダム・レヴィーンが担当。音楽がつなぐ出会いや少年たちの青春を、デュラン・デュランザ・クラッシュザ・ジャムなど当時のヒット曲が彩る。

☆映画と音楽には人生が詰まっていると実感できる映画。刺激的な時代、変革の時期に生まれた音楽の思い出。鮮やかな音楽が彩る人生は多種多様で、青春の爽やかさが感じられる。俺たちの映画であり、俺たちの音楽だ!と言わんばかりの主張が激しい映画だった。男なら他人の曲で口説くな。

 

18位 「メカニック:ワールドミッション」

ジェイソン・ステイサムがすご腕の暗殺者ビショップを演じたアクション『メカニック』の続編。

☆日頃の鬱憤を晴らすかのような脳筋映画。ストレスが吹き飛ぶアクションの連続で圧倒的疾走感のあるテンポには脱帽した。スタイリッシュかつスマートなジェイソン・ステイサムは最高だった。ムキムキになりたい。

 

17位 「残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-」

読者の女子大生から「今住んでいる部屋で、奇妙な音がする」という手紙を受け取ったミステリー小説家が、二人で異変を調査するうちに驚くべき真実が浮かび上がってくるさまを描く。

☆ミステリーがメインのJホラー。繋がっていく感覚と奇妙な音の演出が身体を強ばらせる。身近なものに怖さを含ませ、夜寝る前に考えてしまうようなあとを引く怖さを楽しませてもらった。

 

16位 「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

マーベルコミックスの人気キャラクターを実写映画化した『キャプテン・アメリカ』のシリーズ第3弾。アベンジャーズのメンバー同士でもあるキャプテン・アメリカとアイアンマンの対立を、あるテロ事件と絡めて活写していく。

☆マーベルシネマティックユニバースシリーズの新作。アクションはそれぞれのキャラクター個性力が魅力。迫力も申し分なかった。何よりも熱いキャラそれぞれの葛藤。対立にも厚みが増し、ワクワクさせる。

 

15位 「ズートピア

あらゆる動物が住む高度な文明社会を舞台にした、ディズニーによるアニメーション。大きさの違いや、肉食・草食にかかわらず、動物たちが共に暮らすズートピアで、ウサギの新米警官とキツネの詐欺師が隠された衝撃的な事件に迫る。

☆深いと話題のディズニー新作はメッセージ性が強く心に突き刺さる。差別や偏見のメッセージを影響力のあるディズニーブランドが発信した功績は大きいと感じた。しかも分かりやすい。アドベンチャーとしてもバディものとしても充実した内容だった。キャラのモフモフした毛並みがスゴい。

 

14位 「湯を沸かすほどの熱い愛」

余命宣告を受けた主人公の奮闘に迫る家族ドラマ。行方不明の夫を連れ戻すことをはじめ、最後の四つの願い事をかなえようと奔走するヒロインの姿を捉える。

☆人のために……という自己犠牲の結晶を描き、その結果、紡がれた糸の強さを知る。優しい力、諦めない精神、変える勇気、母の愛。それは全て生きる力になる。忘れてしまったものを思い出させる大切にしたい映画だった。

 

13位 「貞子vs伽椰子」

世界でも評価の高いJホラーの2大キャラクター、『リング』シリーズの貞子と『呪怨』シリーズの伽椰子の対決を描くホラー。

☆アイアンマンとキャプテンアメリカが対決する中、日本のホラーも対決した。失敗に思えた本作品は、意外や意外、ちゃんとホラーだった(そもそもこれが普通)。満を持して対決する過程と結末は驚愕の嵐。化け物には化け物をぶつけるんだよ。

 

12位 「世界から猫が消えたなら

 川村元気の小説を原作に描く感動のドラマ。余命宣告された主人公が、悪魔と取引して世の中から一つ何かを消すことで一日の命を得るという不思議な物語を紡いでいく。

☆現在・過去・未来が関わり生きる命。当たり前の物、自分にとっては不必要な物も誰かにとっては大切なものであると考えさせられた。映画は人それぞれのエピソードによって感動が生まれると気づく。

 

11位 「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」

世界的人気を誇るスーパーヒーロー、スーパーマンバットマンが互いに全力を尽くしてバトルに挑む姿を描くアクション大作。英雄から一転、悪に傾倒したスーパーマン相手に激しい戦いを繰り広げる人類の最後の希望バットマンとの最終対決を映し出す。

☆「マンオブスティール」から始まるDCエクステンデットユニバースの2作目。

ながったらしいと話題の前置きを吹き飛ばす最終決戦の爽快感はアクション映画の最先端。映画館で観れて本当に良かった。

 

10位 「SCOOP!」

原田眞人が監督と脚本を担当した1985年公開の『盗写 1/250秒 OUT OF FOCUS』を基にした福山雅治主演のドラマ。パパラッチとして生計を立てる中年カメラマンが、個性豊かな写真週刊誌の記者らと共に巨大な事件を追いかける。

福山雅治が下品な言葉を連発するが、綺麗に聞こえる。カメラマンという職にも多種多様なジャンルが存在し、その中でもパパラッチというエンタメ色の強い題材が魅力的だった。

 

9位 「ビューティー・インサイド」

『監視者たち』などのハン・ヒョジュや、日本から『のだめカンタービレ』シリーズなどの上野樹里らが出演したラブストーリー。日々外見が変化する主人公が思い悩む根本的な恋愛問題を、さまざまな視点から描き出す。

☆斬新な設定で愛の本質に迫るストーリー。123人が1人のキャラクターを演じた。人は第一印象で決めつけるにはあまりにも勿体ない生き物であり、人と話したいと考えるようになった。

 

8位 「バースデーカード」

他界した母から娘に毎年届くバースデーカードを通して母娘の深い絆を描く人間ドラマ。

☆繊細で丁寧なこだわりが感じられる感動ものの王道ストーリー。普通の家族の愛情、世界に溢れている愛情。そんな愛情が感じられた。橋本愛のウェディングドレス姿に目を奪われた。かわいい。ヤバい。

 

7位 「ザ・ウォーク

1974年にワールド・トレード・センターでの空中綱渡りに挑戦した、フィリップ・プティの著書を実写化した実録ドラマ。

☆観ている間、手の汗が止まらなかった。言葉が出ないくらいの衝撃。人生をストーリーとして回想をナレーションで語る。積み重ねてきた爽快感の起爆剤である伏線が爆発する世紀の犯罪。とんでもないスリルは感じたこともないエクスタシーに変わる。この映画は、もはや映画の域を超えている。

 

6位 「スポットライト 世紀のスクープ

アメリカの新聞「The Boston Globe」の記者たちが、カトリック教会の醜聞を暴いた実話を基に描くスリリングな社会派ドラマ。カトリック系住民が多いボストンで、神父による児童への性的虐待事件を暴露した新聞記者らの困惑と共に、次々と明らかになる衝撃の真実を描き出す。

☆宗教=神と戦った人たちの話。社会派ドラマだが疾走感があり、観ていてハラハラした。見て見ぬふりをしていることを実感させらる。とても影響力のある映画である。観ると何かが変わる。

 

5位 「死霊館 エンフィールド事件」

著名な心霊研究家ウォーレン夫妻の実体験に基づく大ヒットホラー『死霊館』の続編。史上最長のポルターガイスト現象とされるエンフィールド事件を題材に、人体浮遊など説明のつかない現象に悩まされる一家を救うため、ウォーレン夫妻が調査に乗り出す。

☆私の1番好きな映画監督「ジェームズ・ワン」のホラー。家族愛というドラマ性を含ませることでストーリーに厚みが増す。そして怖い。ヤバい。死ぬかと思った。自信を持って言える私が観たホラーで1番怖い映画は本作品である。ヤバいよ。

 

4位 「ちはやふる 下の句」

競技かるたを題材にした末次由紀の人気コミックを、『海街diary』などの広瀬すず主演で実写映画化した『ちはやふる』2部作の後編。

☆かるたが爆発し、私の頭も爆発した。ライブに近い感覚で、その場にいる感覚がある。体感して、熱がわかる。映画館で体感した熱い一瞬は二度と忘れない体験だろう。

 

3位 「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」

ハリー・ポッター』シリーズの原作者J・K・ローリングが映画の脚本に初参加し、『リリーのすべて』などのエディ・レッドメインらが出演したファンタジー。不思議な生き物たちが詰まったトランクを手にイギリスからニューヨークに渡った魔法動物学者が、そのうち数匹を逃がしたことから始まる大騒動を描く。

ハリーポッターシリーズという伝説的傑作シリーズからの要素を引き継ぎ、新たなチャレンジをしたファンタジー。まさにファンタスティックな内容で驚いた。とにかくキャラから動物まで登場する生き物が魅力的すぎる。大人も子どもも楽しめる傑作が誕生した。

 

2位 「ちはやふる 上の句」

海街diary』などの広瀬すずを主演に迎え、末次由紀のコミックを実写化した青春ドラマ。競技かるたをテーマに、主人公と仲間たちのひたむきな情熱や夢を描く。

☆気付けば一瞬で過ぎ去る青春を「静」と「動」の状況を駆使して魅せる表現に日本映画の可能性を感じさせた衝撃作。仲間が集まり、熱い気持ちを全面に出していく。新たな青春ムービーの金字塔だと自信を持って叫びたい。最高。

 

1位 「高慢と偏見とゾンビ」

イギリスを舞台にした恋愛小説の名作「高慢と偏見」とゾンビを融合させ、ベストセラーになった原作を実写化したアクション。

☆古典+ゾンビというビジュアルのインパクトは絶大。運命の恋と死の危険に男ながら胸がキュンキュンしました。サム・ライリー演じるダーシーがゾンビの頭を切り落とすところがベストシーン。最高。