2017公開映画私的ランキング50

2017年、日本で劇場公開された映画のうち

映画館orレンタルなどで観た映画の中で

50位〜1位まで超個人的なランク付け。

(あくまで私個人の好きな映画ランキングです)

 

☆は寸評

 

50位 「ジョンウィック チャプター2」

キアヌ・リーヴスふんする元殺し屋の壮絶な復讐劇を描き、銃撃戦とカンフーをミックスしたアクションが話題を呼んだ『ジョン・ウィック』の続編。殺し屋稼業から身を引いて静かに生活していた主人公が、再び熾烈な戦いに巻き込まれる。

 

☆超個人的な理由から怒りを爆発させた第1作から変わり、今回は規則やらのしがらみを超えた怒りの到達点的な、もう何が何でもぶち殺すという憎しみ対理性のオーソドックスな構図が物語を引き締め高めてやたらシリアスにしているのが素敵。ジョン・ウィックが掟と義理と人情の板挟みに追い込められるところが人間らしく、お前ちゃんと人だったんだな。とも思わせてくれるリアリズムまで追求。共感まで出来ちゃう親切設計がラストに涙を誘う。

 

49位 「スウィート17モンスター」

恋愛未経験ゆえに妄想を膨らませている17歳の少女が、さまざまな出来事を通して成長する過程を描く。

 

☆17歳というモンスターの道は、誰もが通り、誰もが悩み苦しむ交差点。距離の近い間柄への反発が大きく心も傷つきやすい年頃。自己顕示欲や承認欲求をテンプレートのように見せてくれる姿は、何だか小っ恥ずかしい気分だ。私は男だけども等身大の女の子の共感を呼ぶのもわかる気がする。勢いや暇つぶしでやったことはいつの間にか黒歴史となるから若気の至りって恐ろしい………。

 

48位 「美女と野獣

ディズニーが製作した大ヒットアニメ『美女と野獣』を実写化した、ファンタジーロマンス。美しい心を持った女性ベルと野獣の恋の行方を見つめる。

 

☆個人的にもはや、アニメ美女と野獣に手をつける行為は、【聖書】に手を加えることと同等。ハードルはかなり高い、しかしそれを容易く超えてくるのがディズニーというブランド。ホッとした気持ちになる。違和感や不満はいくらでも言えるが、どれも許容範囲内なのでオールオッケー。エマワトソンのスター性も光る傑作。

 

47位 「スプリット」

シックス・センス』などの鬼才M・ナイト・シャマランが監督、製作、脚本をこなして放つスリラー。女子高校生たちを連れ去った男が、23もの人格を持つ解離性同一性障害者だったという衝撃的な物語を紡ぐ。

 

☆23もの人格を持つジェームズ・マカヴォイが9歳になったりしますが、終始ドヤ顔で何だか物足りない展開。と思っていたら全人類、いやシャマラニストだけがついていけるぶっ飛んだラストが炸裂。いやいや自分がやりたいことやっちゃいましたみたいな終わり方には清々しさしかなかったよ。だって
17年越しのオチでしょ。もういろんな意味で笑うしかないやん(笑)

 

46位 「サバイバルファミリー」

ウォーターボーイズ』『ハッピーフライト』などの矢口史靖が原案、脚本、監督を務めて放つサバイバルドラマ。電気が消滅し人々の生活が危機を迎えた世界を舞台に、生き残りを懸けて東京脱出を試みる家族の姿を描く。

 

☆スケールの大きさを感じた。世界観はゾンビのいないアイアムアヒーローみたいな感じだ。荒廃する都市といい、高速道路といい、終末感が漂っていて見事。あぁそうそう、こういう世界観は好みだなぁ。都会から田舎まで巻き込んだスケールの大きさに比例しないコメディータッチな小さなユーモアが親近感を与えていた。身近に起こりうるかもしれない妙な現実感があった。

 

45位 「アトミック・ブロンド

シャーリーズ・セロン主演のアクション。腕利きのスパイが、奪還を命じられた最高機密のリストをめぐって熾烈な戦いを繰り広げる。

 

☆この映画は時代に踊らされたスパイたちの喜劇であるが、正直見所はどこかと訊かれればシャーリーズ・セロン演じる「ローレンの美しさ」としか答えられない。物語がややこしいとこもあり、ローレンの美貌で留飲を下げると言った若干悪癖の強い嗜好品のような印象があった。

 

44位 「ドクター・ストレンジ

ベネディクト・カンバーバッチを主演に迎えたマーベルのヒーローアクション。事故で両手が思うように動かせなくなった天才外科医の姿を描き出す。

 

☆IMAX3Dでの鑑賞だっため、時間と空間の概念を超えたトリッキーな世界観に圧倒された。天と地がひっくり返ったり、高層ビル群が歪んだりと、未知の映像体験に心が躍った。Guardians Of The Galaxyというコメディとアクションのバランスが絶妙で、タイミングや勢いまで完璧なMARVEL作品がある。やはり、それと比べてしまう。ストレンジというキャラクターは、そもそもトニースターク(アイアンマン)と性格が被ってしまう。その二つの懸念が、もうどうでも良くなる斬新な演出と気持ちを高ぶらせる中二病的なエンターテインメント要素がある。

 

43位 「キングコング 髑髏島の巨神」

 キングコングを神話上の謎の島に君臨する巨大な神として描いたアドベンチャー大作。島に潜入した調査隊が正体不明の巨大生物と遭遇し、壮絶な死闘を繰り広げる。

 

☆簡単な任務のはずだった(大嘘)な展開から、一撃でヘリコプターを叩き潰す圧倒的なパワーを持つバカでかいゴリラによる絶望感と爽快感が気持ちいい!そしてそんなゴリラだけではなく、個性豊か過ぎてヤバい怪獣(KAIJU)たちが次々に出現!いろいろ舐め切っていた人間たちに襲いかかる!もはや人間は虫ケラに過ぎない!超ド級!超ド派手!超バカ!なアドベンチャーアドレナリンドバドバムービーここに完成!最高!

 

 

42位 「ワイルド・スピード アイスブレイク」

世界的なヒットを記録したカーアクション『ワイルド・スピード』シリーズの第8弾。ヴィン・ディーゼル扮する主人公ドミニクの裏切りによって、強固な絆で結ばれていたファミリーが崩壊の危機に瀕するさまを描く。

 

☆ファミリーの絆というワイスピの支柱を破壊するような内容は大胆で、しかも破壊するのは大黒柱であるドミニクである。善人なのか、悪人なのか。誰が敵なのかという境界線を絶妙なバランスで保ち、昨日の敵は今日の友という少年ジャンプ的な展開が相変わらずホットだった。

 

41位 「グリーン・ルーム」

偶然殺人事件の目撃者となったバンドの仲間たちが楽屋にこもって反撃を試みる様子を描き出す。

 

☆人に狂気が加わり、凶器が生まれるということがよく分かる。アメリカではトランプ政権が爆誕したことで時代がエクストリームな方向へ向かっている。簡単に過激なモノを許容することが出来るようになっては、物事の判断がどうなってしまうのか予想がつかない。過激である考えと経済の格差が広がる昨今では、保守的な構造を破壊する衝動的な映画は年に何本か必要なのかもしれないなぁとか思ったりした。

 

40位 「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

ミュージシャンの奥田民生に憧れを抱く雑誌編集者が、仕事で出会った美女に心を奪われ奔放な彼女に振り回されて苦悩する姿を、全編に奥田の楽曲をちりばめて描く。さえない主人公を妻夫木聡、彼を魅了する魔性のヒロインを水原希子が演じるほか、新井浩文安藤サクラリリー・フランキー松尾スズキといった俳優陣が出演。

 

☆世の女性を敵に回しそうな、男ってバカねって思わせる作品。そうです、男ってバカです。でもそんな男に惹かれるバカな女性もこの世にはかなりいるわけで…。人に対して、特に素敵に見える人に自分の幻想を映し出すのは誰もが通る道。そこをしっかりと見極め、成長し、もがけよ。奥田民生はカッコいいぜ。

 

39位 「エイリアン コヴェナント」

巨匠リドリー・スコット監督がメガホンを取った『エイリアン』シリーズの原点となるSFホラー。移住のため宇宙船コヴェナント号で旅立ったクルーたちが、ある惑星で遭遇した出来事を描写する。

 

☆今回は「種の起源」から「種の創造」への移行がプロットとして成立し、アンドロイドと人間、そしてその上の存在の立場を利用した脚本作りは興味深いものがあった。クリーチャーデザインや、ホラーSF要素もバッチリでしっかりとしたエンターテインメント作品に仕上げているのは流石。

 

38位 「スイス・アーミー・マン

ハリー・ポッター』シリーズなどのダニエル・ラドクリフが主人公である死体を演じ、『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』などのポール・ダノと共演した異色作。無人島で遭難した青年が、死体と共にサバイバルしてわが家を目指す型破りな冒険を活写する。

 

☆滑稽なのは、自殺志願者と死体が「生きる喜び」を模索することである。この映画は万人受けではなく、この下品でくだらない設定をどれだけ受け入れられるかが批評の分かれ目になる。物語としては深いところまで掘り下げていくのだが、下品なギャグと奇妙さを笑って許せるかどうかで面白さは段違いだ。

 

37位 「パターソン」

詩をつづるバスの運転手の日常を映し出す。

 

☆仕事をしていると毎日が同じ日の繰り返しに思えてくる時がある。毎日同じことをしている。それが嫌だったはずだったのに、いつの間にかそうなってしまった。でも、違うんだよなあ。毎日、着実に何らかの違いがあって、仕事の中でも統一性のないものがあって、美味しいもの、不味いもの、好きな人、嫌いな人に出会って日々は変化しまくっている。忘れがち。あまりにも忘れがち。

 

36位 「マンチェスター・バイ・ザ・シー

マット・デイモンがプロデューサー、ケイシー・アフレックが主演を務め、数々の映画賞を席巻した人間ドラマ。ボストン郊外で暮らす便利屋が兄が亡くなったのを機に帰郷し、16歳のおいの世話をしつつ自身が抱える過去のトラウマと向き合う姿が描かれる。

 

☆私たちが過去を振り返ると必ず忘れられない罪や後悔が存在するだろう。ずっとそれを背負い、ふとしたことで思い出し、後悔の念に苛まれる。そこを一点集中砲火でスクリーンに映し出したのがこの映画である。主人公リーが背負う罪は、誰よりも自分を許すことができない残酷な過ちである。なかなかに笑えない話であるが、暗い話ではない。人と密接な関係を持つことの弊害は、何か悲惨なことが起きたときに気づかされる。大切な人が多いほど、失う人の怖さが何かが起きて初めて分かるのだ。

 

35位 「夜空はいつでも最高密度の青色だ」

 最果タヒのベストセラー詩集を実写映画化。東京を舞台に、都会で暮らす若者たちの出会いと恋の始まりを映す。

 

☆この映画で描かれている恋愛は、うっとりするようなものではなく、キュンキュンするようなものでもない。ギリギリなまでに切羽詰まったようなささやかで、人によってはみっともなく見えるような人の姿・形。相手に感じる「何か」を本物の恋愛とするのか、それを見極めようとする恋を深堀していく。恋も愛も信じられない2人が「本物」を感じ当てるのだ。

 

34位 「暗黒女子」

秋吉理香子の小説を基にしたミステリー。ある生徒の謎めいた死で動揺が広がる女子校を舞台に、彼女を殺した者がいると疑われる文学サークルの面々が、犯人を告発する物語を朗読会で発表するさまが描かれる。

 

☆表裏一体の関係性にあるイヤミスとキラキラ。女子高だけでなく、女子が集まったときに発生する友愛と憎しみの感情。少女漫画のようなキラキラした理想の恋に憧れつつも、現実はもっとリアルで残酷に、繊細な想いを引き裂かれていくことだらけ。本作品では、優雅な中のダークな世界観と、そこで蠢く美少女たちの息苦しいまでの呼吸を捉え、それぞれの魅力を醸し出すべく腐心している姿が描かれていた。最近は思春期男女のキュートな恋物語などを謳ったキラキラ映画が大流行りですが、本作はそれとは真逆の思春期であるがゆえの少女たちのドロドロとした闇の感情を吐露していくことでカタルシスを与える生々しさがあった。

 

33位 「ザ・コンサルタント

ベン・アフレックが、複数の顔を持つアンチヒーローを体当たりで演じるアクション。夜な夜な巨悪に鉄槌を下す片田舎の会計士が、裏社会で壮絶なバトルを繰り広げる様子を映す。

 

☆ネタバレ無しでは語ることのできない作品。2013年「アウトロー」、14年「イコライザー」、15年「ジョン・ウィック」、16年「エージェント・ウルトラ」に続く舐めていた〇〇が、実は殺人マシーンだったシリーズの新作。顔のでかいベンアフレックのアクションと、彼の演技力は本物。

 

32位 「パイレーツオブカリビアン 最後の海賊」

ジョニー・デップが孤高の海賊ジャック・スパロウを演じる、大ヒットシリーズ第5弾となるアクションアドベンチャージャック・スパロウが、全ての海賊の滅亡をもくろむ“海の死神”サラザールとの闘いを繰り広げる。

 

☆呪い、宝、家族……アクションに関しては正直、何か物足りなさを感じる場面も有りながらも最後には満足感に包まれる。興奮してもうた。いやホントに夏と共にやってくるシリーズだな。心躍らせるテーマ曲に海の広大さとファンタジー。新キャラとお馴染みキャストの魅力に心が撃ち抜かれる129分です。

 

31位 「スターウォーズ 最期のジェダイ

世界的な人気を誇る『スター・ウォーズ』シリーズの新たな3部作の第2章。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』後のストーリーが展開する。『LOOPER/ルーパー』などのライアン・ジョンソンが監督と脚本を担当し、前作に引き続きデイジー・リドリージョン・ボイエガマーク・ハミルらが出演。レイがルーク・スカイウォーカーから知らされる真実や、ダース・ベイダーになろうとするカイロ・レン、レジスタンスたちの新ミッションなど見どころ満載。

 

☆「こう疑えば、こう覆される」というような、疑念を持たせては否定して新事実を出していくという展開が立て続けに現れる新しいスターウォーズ。宇宙での戦いが多く、ジェダイ以外のキャラクターをメインにして活躍させていた印象。これ以上はネタバレになるので言えないが、ファンにとって最高かつ、最低になる可能性のあるスターウォーズだった。

 

30位 「東京喰種」

石田スイの人気コミック「東京喰種トーキョーグール」を実写映画化。人間を捕食する異形・喰種が潜む東京を舞台に、ある事故を契機に半喰種となった青年の運命を謎めいた少女との出会いを交えながら活写する。

 

☆原作で重要となっているセリフもそのままで、忠実さは原作のリスペクトの象徴。映画のオリジナリティという部分は邦画特有の人間ドラマで構築。アクションは、原作にあった葛藤を背負いながらのアクロバティックな戦闘シーンを映像で表現。思わずニヤリとしてしまうような赫子(かぐね)、クインケという原作からの再現要素もばっちりな戦闘する為の力。恰好いい。しかもそれぞれのキャラの感情を反映したものを表現出来ていると感じた。

 

29位 「メッセージ」

テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を基にしたSFドラマ。球体型宇宙船で地球に飛来した知的生命体との対話に挑む、女性言語学者の姿を見つめる。

 

☆時代にあった「コミュニケーションの難しさ」を打ち出し、発信したこと。人間ではない何者かとの意思疎通を描きながらも、人同士のコミュニケーションの深みまで触れていく。SNSでコミュニケーションが多様化した今だからこそ、突きつけられるに相応しい人間性を考えさせられる命題を映画という形で発表した。「自分がわかっていること」を相手に伝えることが難しいのは、いつの時代も同じ。言葉が足りなかったり、理解が足りていなかったりでね。そんな時に様々なコミュニケーションツールが出現したもんだから更に面倒なことになった。コミュニケーションはどんどん多様化し、複雑なものへとなっていく。どうすれば伝わるのか。どう伝えるべきなのか。人はもっとそこを深く、小さく考えていかなければならないのかもしれない。

 

28位 「マイティ・ソー バトルロイヤル

アベンジャーズ』の一員であるソーを、クリス・ヘムズワースが演じたアクションシリーズの第3弾。ソーのハンマーを破壊するほどの力を持つ敵が登場し、宇宙の果ての星でとらわれの身となったソーが戦う姿を活写する。

 

Led Zeppelinを大ボリュームでバックで流しながらギャグとアクションが飛び交う131分!いやお前らシビルウォー出てる場合じゃなかったよほんとに!「移民の歌」が頭から離れなくなる上にハイセンスなギャグと、お久しぶりなキャラクター。ソーの世界観を飛び出し、冒頭からテンションも頭もバカになる。

 

27位 「ナイスガイズ!」

リーサル・ウェポン』の製作・脚本コンビ、ジョエル・シルヴァーシェーン・ブラックがタッグを組んだバディムービー。ラッセル・クロウライアン・ゴズリングが主演を務めた、暴れん坊の示談屋とさえない私立探偵が、ある事件を捜査するうちに国家を揺るがすとてつもない陰謀に巻き込まれる物語。

 

☆笑いに繋がるのは2大スターのキャラクターがいてからこそだが、音楽やファッションといった当時のカラフルでポップな時代を全面的にフューチャーしたからユーモアが生まれたんだと思う。映画に見るポルノ産業やアメ車の衰退という社会派なテーマをコメディーで笑い飛ばす一撃を持っているだけあって、下品でも清々しい気持ちになれるユーモアセンスは抜群だった。まだ何か次に起きるんじゃないか?という期待感が常に感じられて、そこにやって来る避けられない笑いが心地いい。

 

26位 「素晴らしきかな、人生」

プラダを着た悪魔』などのデヴィッド・フランケル監督が手掛けたヒューマンドラマ。愛する者を失い仕事も私生活も行き詰まった男が、クセのある舞台俳優たちとの交流を経て人生を見つめ直す。『幸せのちから』などのウィル・スミスを筆頭に、ケイト・ウィンスレットキーラ・ナイトレイエドワード・ノートンヘレン・ミレンら豪華俳優陣が出演。温かなストーリー、女優たちが身にまとう華麗なファッションの数々に注目。

 

☆共感とは、リアルな感情を描かないと得られないものだと思う。普遍的なテーマを扱う映画では、現実味が重要な要素になるだろう。
その中でも、誰もが経験する「つまずき」の感情をピックアップし、テーマの前提とした。終わってしまった物事は何をもってしても改善することはできない。でも時は過ぎていく。つまずいて、転んで、怪我をしても呼吸はしている。生きているのだ。誰もが直面する「つまずき」という事柄について描いた映画に共感しないはずがないのだ。「つまずき」の感情は、世界中の人に通じるだろう。

 

25位 「LION ライオン 25年目のただいま」

幼少時にインドで迷子になり、オーストラリアで育った青年が Google Earth を頼りに自分の家を捜す姿を追う。

 

☆物理的な距離だけではなく、人はみんな迷っている。人は人のことを知らなすぎる。好きな人に関することでさえも意外な事実が、ふと発覚することもある。そして、自分のことも分からない。精神的な迷子である。だから知りたくなる。探したくなる。自分という存在のルーツを訪ねずにはいられない。存在の価値や自分の居場所を確かめずにはいられない。そんな人の根源的な欲求が詰まった作品は愛おしい。

 

24位 「夜は短し歩けよ乙女

京都の移りゆく四季を背景に、パッとしない大学生と彼が片思いする後輩の恋の行方を、個性的な仲間たちが起こす珍事件と共に描く。

 

☆ハマる人にはとんでもなくハマると思う。アニメやマンガの中にあるギャグ回だけを抽出したような展開と、圧倒的な耳から入ってくる情報量がビックウェーブ。押し寄せては、繋がっていく伏線たちが恋愛の深層に私を潜らせた。そんな連鎖的な情報量の繋がりが、本作品をギャグとラブが詰まったラブコメ映画であると認識させない。
実際にジャンルという概念をぶち壊していく映画はいくつもあるし、映画自体が様々なジャンルを横断して作られる娯楽という媒体だ。しかし、本作は視覚というよりも聴覚を刺激させ情報のパワーで視覚さえもパワーアップさせるのだ。映画は「観るもの」であるにもかかわらず、映画を「聞(聴)くもの」としていた。耳からの情報だけで楽しめる。イメージできる。

 

23位 「パワーレンジャー

日本の人気シリーズ『スーパー戦隊』の英語版で、アメリカをはじめとする世界各国で放送されているシリーズの劇場版。かつて5人の戦士によって守られた地球に新たな脅威が接近、驚異的なパワーを身に付けた高校生たちの戦いと葛藤を活写する。

 

☆ティーンが紆余曲折を経て協力してみんなで悪を成敗する青春ムービー。いろんなビジュアルは好き嫌いが分かれるだろうが、とにかく熱く盛り上がる構成はあんまり細かいこと気にしなくて良くなるから大好き。熱いっていいね。しかも爽やかに終わるから気持ちいい。最後の決戦シーンはめっちゃ応援しちゃったよ。続編やってくれ〜!!!

 

22位 「ハードコア」

大事故で損傷した肉体にマシンを組み込まれたことで超人的能力を得た男が、妻をさらった悪の組織に立ち向かう。主人公の視点のみの完全一人称で映し出されるビジュアルや、壮絶なシーンの数々に息をのむ。

 

☆この映画主人公は自分なのだ。全編FPS(一人称視点)で作られた本作は、観るからシンクロするという、映画の新しい表現方法を実現した超意欲作! ロシア出身の新人監督イリヤ・ナイシュラーが制作したプロモーション映像がネット上で大きな反響を呼び、クラウドファウンディングによって長編映画化が実現したという次世代の一本!

 

21位 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーミックス

1970年代を中心にヒットした数々のナンバーに乗せ、異色ヒーロー集団が大暴れする『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の第2弾となるSFアクション。銀河の平和に尽力する個性派チームの活躍を描き出す。

 

☆トーンやスタイルにおいても他のMARVEL映画とは全く異なる斬新かつユニークな作品の待ちわびた続編!銀河系の彼方からやって来た風変わりなキャラクター・チーム!ずっと待ってましたよ!いえーい!本作では、ガーディアンズのチグハグなチーム内の関係性変化がメイン。前作が「新しい家族になるまで」を描いた物語だとしたら、本作は「家族として共に生きること」を描いた。

 

20位 「新感染 ファイナルエクスプレス」

 感染した者を凶暴化させる謎のウイルスが高速鉄道の車両内に蔓延する中、乗客たちが決死のサバイバルを繰り広げる。

 

セウォル号転覆事故を彷彿とさせるような人間の醜い執着心からも、本作はただのゾンビムービーではなく、昨年日本を騒がせた「シンゴジラ」のような政治的なメッセージを含む社会的意義のある映画であるのかもしれない。そんなとこから、ゾンビムービーにも時代を感じ取れる映画となっていた。

 

19位 「スパイダーマン ホームカミング」

トム・ホランドを主演に迎えたヒーローアクション。血気盛んなスパイダーマンが、突然出現した怪物に戦いを挑む姿を活写する。

 

☆物語がどんどん巨大化していくマーベルシネマティックユニバースの中で、身近な10代のヒーローを出現させ、青春時代をも想起させる。遠くへ、広がってしまったものを身近へ感じさせる意味でもホームカミングというタイトルはベストアンサー。今後も広がるであろうMARVEL世界の中でも、身近な存在で居続ける。それこそがマーベルシネマティックユニバースの中で生まれ変わった新生トムホランドスパイダーマンではないだろうか。

 

18位 「コクソン」

とある田舎の村に一人のよそ者が出現したのをきっかけに凶悪な殺人事件が頻発し、人々が混沌の中に突き落とされるさまを描く。

 

☆業が深い

 

17位 「ミスペレグリンと奇妙なこどもたち」

奇妙な子供たちが暮らす屋敷を訪れた少年が、彼らに迫りつつある危険と自身の秘めた宿命を知る。監督は、『アリス・イン・ワンダーランド』などのティム・バートン

 

☆ファンタジーの根源には、空想が存在する。子どもの頃には信じていた空想を大人になると捨てていく。でもたまに気になってしまう「世の中に隠された秘密」がある。そこを上手く表現し、「特別」な場所を作り上げ、さらにそこから始まる冒険と成長は現実を脱出させた。空想が蘇り、空想が現実となる。現実に閉じ込められていた物語が、人々に「特別」という贈り物を届けたのだ。

 

16位 「愚行録」

未解決の一家殺人事件を取材する雑誌記者が、その思わぬ真相にたどり着く姿を追う。

 

☆ミステリーは偏差値40程度にされ、推理がしやすく、さらに客観的に観ている最中に「もしかしたら…?」みたいな考察をさせるようなストーリーの構築を使う。推理させたことから気づいて欲しいことがあるという主張が大切で、つまり分からせることに意味があるため、難しすぎる話は要らないのである。衝撃!という強大なインパクトは確信が先に来るために、遅れてくるのだ。それは知っていく過程が重要で、決して「衝撃」は重要にならない作品。

 

15位 「バイオハザード ヴェンデッタ

バイオテロ組織に属するクリスが新型ウイルスの事件を追うレベッカやレオンと一緒に、バイオテロをもくろむアリアスと壮絶なバトルを繰り広げる。エグゼクティブプロデューサーを『呪怨』シリーズなどの清水崇が務め、スタッフに脚本の深見真や音楽の川井憲次らが名を連ねる。おなじみのキャラクターの活躍、新キャラクターの登場が見どころのアニメーション。

 

☆派手な演出をフルCGアニメでエモーションたっぷりに描き、ガンアクション映画としてもホラー映画としても質の高い物語に仕上がっている。本作品を観た人はアニメ映画ではあるが、日本映画の底力を見たような気にもなるのではないか。日本って凄いわ。

 

14位 「ワンダーウーマン

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』にも登場した人気キャラクターで、美女戦士ワンダーウーマンを主人公にしたアクション。女性だけの一族出身で男性を見たこともないプリンセスがたどる運命を描く。

 

☆女性だからかわいらしくあるべきとかそういう一般的な価値観をもぶっ殺すくらいの豪快さが爽快で、ワンダーウーマンのテーマとマッチングしてテレレレーとか鳴る度に鳥肌がたった。孤高であるヒーローが今や、集団で動いたりして孤高である悩みすら見えなくなってしまいました。そんな時代に、女性が活躍するヒーロー。孤高という悩みよりも、女性という枠を外し、「女性は強い」という意志を表現し切った。あまりにも豪快に衝撃的にだ。

 

13位 「ローガン」

X-MEN』シリーズのウルヴァリンが、傷つきながらもミュータント存亡の危機を救おうと突き進む姿を描くアクション大作。超金属の爪と超人的な治癒能力を持つ不老不死のヒーロー、ウルヴァリン老いて傷跡残る体で、ミュータントの未来の鍵を握る少女を守るべく戦う姿を活写する。

 

☆凄まじい回復力がなくとも少女を守るためにボロボロになっても向かっていく姿はどんなヒーローよりもカッコいい。希望は受け継がれ、Xは広がっていく。17年間ローガン演じたヒュージャックマンを途中からと言えどリアルタイムでシリーズを追ってきた身としてはこの映画はどんなファンよりもヒュージャックマンに捧げた花道としか思えない出来栄え。

 

12位 「君の膵臓をたべたい」

 住野よるの小説を映画化。膵臓(すいぞう)の病を患う高校生と同級生の“僕”の交流を、現在と過去の時間軸を交差させて描く。

 

☆2時間で時間軸を行き来することもあり、作品を通して出ずっぱりなキャラクターはいない。しかし、一人ひとりに滲み出てくるような人間らしさがあって、誰も憎むことができなくて、それが役者さんのお芝居を通して観る人に伝わる。時間の行き来が激しい分、想像力を働かせる必要があったり、噛み砕くのに体力が必要となるかもしれない。でも、だからこそ刺さるのだと思います。決してストーリー自体は難解ではないし、しっかりと受け止められ、投げ返すこともできる内容。感動も青春も恋愛も全部まんべんなくうまい具合に入ったボリュームのある傑作になっているのが、これまた凄い。

 

11位 「DESTINY 鎌倉ものがたり

人気漫画「鎌倉ものがたり」を、西岸が原作者である『ALWAYS』シリーズなどの山崎貴監督が実写映画化。人間だけでなく幽霊や魔物も住むという設定の鎌倉を舞台に、心霊捜査にも詳しいミステリー作家が新婚の愛妻と一緒に、怪事件を解決していくさまを描く。

 

☆やはりファンタジー映画というのは、映画の世界に引き込む演出に特化している。現実を忘れられる非日常的な世界観と、実際にもあるかもしれないという期待感は胸をときめかせる。最近の私は多忙で、映画館で映画を観ていても現実のことを考えてしまい、素直に映画館で映画を観れない状況が続いていた。しかしまぁ、本作品は私の悩み事や日頃の鬱憤を晴らしてくれるかのように映画の世界へ連れて行ってくれたのだ。ちょっと可笑しくて、感動的。さらには日本のファンタジーがここまで心に響くとは。日本人で良かった。

 

10位 「トランスフォーマー 最後の騎士王」

世界的ヒットを記録しているSFアクション『トランスフォーマー』シリーズの第5弾。地球に迫る危機に、人類とトランスフォーマーの混成チームが立ち向かう。前作に引き続き、マイケル・ベイ監督がメガホンを取る。マーク・ウォールバーグ、ジョシュ・デュアメルのほか、名優アンソニー・ホプキンスらが出演。これまでのシリーズで提示された謎の数々が明らかになる物語、金属生命体の創造主の登場に注目。

 

☆カオスすぎる。詰め込みすぎだ。美味いもんと美味いもん一緒にしたら最高に美味いもんになんじゃね?的なカツカレー理論を映画でやったら油を切っていないバカでかいカツが、肉ばっか入ったカレーの上に乗って出てきたんだ。そう、これはそういう映画。そもそもトランスフォーマーにストーリーや整合性を求めてはいけない。めちゃくちゃだから面白い世界。ド派手なバカ映画だから最高。

映像革命が怒涛の勢いで感覚に衝撃を与えた。観客をついて来させない。いや、ついて来いと言わんばかりの高速カット割りの連続。余韻に浸る暇もない、完全ルール無視での観客vsマイケル・ベイの決戦だった。

 

9位 「カフェ・ソサエティ

1930年代のハリウッドを舞台に、華やかな上流階級社会に飛び込んだ青年の恋を追う。メガホンを取るのは、数多くの名作を世に送り出してきたウディ・アレン

 

☆甘すぎない大人向け。華やかで享楽的なハリウッドの雰囲気と、ギャングやセレブも丸ごと全部受け入れちゃうエレガントな社交界を描き出した超傑作。大好きな作品。夢と現実の対比が見事で、いつかは醒める夢の表現やウディ・アレンお得意のシニカルな視点と独特のユーモア。哲学的なスパイスを加え、夢と現実の中間を表現するさまは圧巻。キラキラしている夢をハッキリとした現実で描こうとされる点が素晴らしい。

 

8位 「PARKS」

 東京の武蔵野市三鷹市にまたがる井の頭恩賜公園の開園100周年事業の一つとして制作された青春ドラマ。同公園と吉祥寺を舞台に、ひょんなことから出会った若い男女3人の姿を、数十年前に作られたある曲との関わりを交えながら追う。

 

☆衣装も含めて、隙がない。逆に隙がありすぎて、そう見えるのかもしれない。いかにもその場で出てきた感じでやろうという自然の流れが、現実を見ているようで「素」が溢れてくる。観ている私も映画の中でキャストたちと、フィーリングを一致させ、頭で考えずニュアンスで生きてるような感覚に陥る。そんな自然な自由さが軽やかで、幸せで、素敵な時間だった。橋本愛人間国宝に認定したいですね。

 

7位 「アシュラ」

架空の都市を舞台にした韓国発のノワールムービー。悪の限りを尽くす市長、彼に翻弄される刑事、市長の犯罪を白日の下にさらそうとする検事たちが激しくぶつかり合うさまを追う。

 

☆始まった瞬間から破滅的で、必死で、儚い。リアルな暴力が正義なぞアリはしないと謳うかのようである。あまりにも強大な悪の存在が優しい世界を打ち砕いていく様は刺激的で心にムチを打つのだ。常に誰かを恫喝して、相手を疑って、敵を屈服させるために蠢く社会の闇がワルをさらに悪い方へと導いていく。汚職や癒着に満ち満ちている社会が世界に広がっているのかもしれない。数々のもみ消された事実への激しい怒りと皮肉。この世界の不条理がワル視点で生き様を見てくれと言わんばかりに見せられる。

 

6位 「ベイビー・ドライバー

 エドガー・ライト監督のクライムアクション。音楽に乗って天才的なドライビングテクニックを発揮する、犯罪組織の逃がし屋の活躍を描く。

 

☆使いたい楽曲をセレクトしたうえで脚本を書き、楽曲に合わせて各シークエンスを作り上げるという神業を魅せて聴かせたエドガー・ライトスタンディングオベーション!!!!!!!!!

寡黙な若者がイヤホンで音楽を聴き、踊りながらアトランタの街を歩く。iPodから流れる音楽と効果音が映像とリンクし、車が車線を変更し、スピンし、銃が発砲され、人が走る。タイミングもメリハリも全て音楽に左右され、勢いが止まらない。耳も目も、ノリにのって足までステップを踏むくらい支配される影響力のある映像体験ができて私は幸せだ。

 

5位 「アナベル 死霊人形の誕生

ホラーシリーズ『死霊館』に登場する人形アナベルに迫るスピンオフの第2弾。手にした者を怪現象に引きずり込むアナベルの生まれた経緯が明らかになる。

 

アナベル2とも言える本作品は前作の消化不良感を打ち破る見事な恐怖演出の数々。恐ろしくも好奇心が惹かれまくる展開に。前作にあたる「アナベル 死霊館の人形」では、アナベル人形がなぜ呪われた人形になったかが描かれて今回は人形自体がどのような経緯で作られたかが描かれている。死霊館シリーズの一貫性として小道具が活かされ、恐怖演出として日常に存在する物が恐怖の対象となるリアリティーが存在する。今回の作品は時間軸的に一番最初の時間になるため、すべての始まりになるようなストーリー展開になっている。そのため、小道具やシリーズへの繋がりが見えてくるシリーズものならではの魅力もある。

 

4位 「マグニフィセント・セブン

黒澤明の傑作『七人の侍』と同作をリメイクした『荒野の七人』を原案にした西部劇。冷酷非道な悪に支配された町の住人から彼を倒してほしいと雇われた、賞金稼ぎやギャンブラーといったアウトロー7人の活躍を追う。

 

☆本作品において最も大事なのは、利他主義とヒロイズムを提示して、現代でも必要な正義の鉄槌をカッコ良く、ポップに、現代に「七人の侍イズム」や「荒野の七人イズム」を誰もが楽しめるエンターテインメントとして成立させるかである。その点において、全てを満たしたであろう本作はエンターテインメント業界の最高峰に君臨しても良いのではないか感じる。

 

3位 「IT」

 1990年に映像化されたスティーヴン・キングのホラー小説を、『MAMA』で注目を浴びたアンディ・ムスキエティ監督が映画化。静かな田舎町に突如現れた正体不明の存在が、人々を恐怖に陥れるさまが描かれる。

 

☆少年時代の自分と友人や家族の繋がり、森や川の風景、そして些細なことが大冒険や大事件であった様々な思い出、モノクロであったりセピア色であったりする少年時代の記憶を鮮やかなものに再現してくれる懐かしさが本作品では感じられる。早く大人になりたかった少年時代に、今となってまた戻りたくなるのは皮肉な話ですが、だからこそ自分の現実(今)が貴重な思い出になるよう、如何に大切に過ごして行くかが重要という結論に至る。そこに本作が加わえるのは、メインディッシュである「恐怖」という要素。子ども時代のトラウマや恐怖を体感したことは生涯忘れ切れない程の記憶となったりもする。つまり到底、戻りたくもない思い出も存在する。良い思い出も悪いつながりも同じように人にはあるということを教えてくれる。ITという存在を通して、、、。

 

2位 「僕のワンダフルライフ

少年に命を救われたゴールデンレトリバーが、転生を繰り返しながら自分の使命に気付く物語が描かれる。

 

☆犬目線を通して描かれる人同士の愛情が心に染み入ってくる。人はあまりにも周りの環境に左右される生き物だ。社会、仕事、地位……。その中で一途な愛は貫きにくいものだ。しかも人は愛されたがったりもする。さらに愛を望めば望んだほど、不満も生まれてくる。ベイリーの一途な想いは私たちが貫けない純粋な気持ちを表した愛そのものな存在に見えた。それでも人には無償の愛が存在する。利益もなく、損得勘定がない。人に尽くし、何とかしてあげたい。困っている友人を救い、好きな人を楽しませ、過去をいつまでも悲しまず、未来を憂いもしない。そんな人生を全うしたい。それこそが僕のワンダフルライフなのだ。

 

1位 「モアナと伝説の海」

 『アラジン』『ヘラクレス』などのロン・クレメンツとジョン・マスカー監督が再びタッグを組み、南太平洋に伝わる不思議な伝説を基に描くアニメーション。幼少時のある出来事をきっかけに海と強い絆で結ばれた、16歳のヒロインの大冒険を描写する。新人のアウリイ・クラヴァーリョがヒロインに抜擢された。南太平洋を舞台につづられる少女のアドベンチャーと、その歌声に魅せられるディズニーアニメーション。

 

☆「何か光る石を元あったとこに返さなきゃヤバい」という物語をディズニーが作るとこうなるんですよ。行って帰ってくるだけという物語に多彩なバックグラウンドを持つ『マッドマックス怒りのデスロード』(実際、本作品ではマッドマックス怒りデスロードをオマージュしたシーンがある)や指輪を捨てないと世界が闇に包まれる『ロードオブザリング』とモアナの大元は同じ。モアナはマッドマックスであり、ロードオブザリングでもある。類似作品がマッドマックスとロードオブザリングってヤバいな。

さらに主人公がモアナという女の子でありながら、神話や海、魔獣などの男の子が好きなものまでが、てんこ盛りである。『スターウォーズ』、『マッドマックス怒りデスロード』、『パシフィックリム』に通ずるような男のロマンを詰に詰込んだ最高に興奮してアドレナリンがドバドバ出るタイプの映画でエキサイティングしましょう!

しかも「お前らこういうの好きだろ?」っていう押し付けが見えてこないさり気ない推し方が素晴らしい!露骨じゃなく、インパクトを出す要素が散り散りになっていて楽しい!の連鎖が止まらない!あぁ!映画ってこんなにも楽しいのかよ!!!

ディズニーがスゴいとか言い出したらキリがないけど、ディズニーはスゴい。完璧すぎて文句のつけようがなかった。強いて言うならEDが加藤ミリヤなのが気に食わない程度。

最近のディズニーが提示するプリンセスムービーは現代的で革新的である。
王子様をただ待つのではなく、その旅は男女間の恋愛のためでもない、自分の選択で外の世界へ進出して世界を救う旅に出るのだ。これこそが新たなディズニープリンセスの特徴になってきている。

監督がリトルマーメイドやヘラクレスの監督を務めただけあって似ている要素が多々含まれる。そもそも海をモチーフにした『リトルマーメイド』と神話をモチーフにした『ヘラクレス』。モアナはどちらの要素も持っているため、似ているに決まっている。なのでディズニーアニメの上記2つが気に入っている人は鑑賞必須だろう。

南洋の島と水の表現が素晴らしく、またそこにディズニーミュージックが加わることで雰囲気までバッチシである。グッと心を掴まれ、離さない映像美に酔いしれる。大海原に吹く風や島の豊かな緑に宿る生命力まで全てがくっきりと鮮やかであるため、この美術だけで観る価値アリでしょう。映画館で観るタイプの映画だとハッキリ断言できる。

大人向け子供向けという概念さえ吹き飛ばす圧倒的な万人向けを作り上げることの大変さが理解できるだろうか。
本作品は、まさに「誰が観てもおもしろい」を追求し尽くしたお手本のようなアニメ。メッセージ性による深みもあり、単純に映像もキレイで、ストーリーもワクワクする。幾つか日本のレビューサイトの点数を見て回ったが、Filmarksの点数(現段階3.9)が1番低い平均値となっている。この点数でも十分に高い点数だが、正直Filmarksの点数を見てビックリした。これ平均点4.3くらいになると思っていた。
ちなみに本国アメリカでの評価は高く、レビューサイトRotten Tomatoesでは98%の批評家から高評価を得ている。

ズートピア』に背中を押されて、1年が経過した中でディズニーがまた背中を押してくれた。「やりたいことをやりなさい」という母のように、「社会はそんなに甘くないぞ」という父のように声をかけてくれる。ディズニーという影響力のあるブランドが発信するメッセージほど心強いものはない。本当に優しいなディズニーは。

2017年は、ディズニーにとって記念すべき年だ。というのも、長編アニメーション第1作目『白雪姫』の公開(1937年12月21日)から、ちょうど80年が経つのである。このアニバーサリーイヤーを祝うかのように、ディズニーは陽気で楽しげな雰囲気を持った新作『モアナと伝説の海』を2016年の11月23日に発表し、現在までに世界興行収入約6億ドルという大成功を収めている。

 

「故郷を救うための旅」という極めて王道な物語を骨組みとして、「自然に対する敬意」を表現する。そしてキャラクターの精神的な成長を組み込むことにより普遍的でありながら、観客が感情移入しやすい物語を作り上げている。

本作品の自然に対する見解は、ジブリ作品に通ずる考え方を見せてくる。自然界における人間の立ち位置と、自然への感謝の気持ちを呼び起こされる一連の流れはジブリ作品へのリスペクトにも近いのかもしれない。

ディズニーらしい小ネタも散りばめられている。アナ雪、アラジン、シュガーラッシュ、ベイマックス、ニモ、リトルマーメイドなどの小ネタがあるので探してみるのもおもしろい。

楽曲は過去のディズニー作品の中でも一二を争う力強い楽曲のオンパレードである。心臓を揺さぶるほどの熱い音楽に身体が震えているのが分かる。なんだこの映画!?自動的に身体が4DXで観ているかのような錯覚を起こすのか!?

アクションシーンが人間離れしたアクロバティックで豪快な動きで興奮した。芸が細かい上に、絵になるシーンが出てくるもんだから一瞬たりとも見逃せない。まばたきをするのが惜しいくらいだった。本当にありがとうディズニーさん。映画館でモアナを観れて良かった。大切な1本になりました。
毎年ディズニーの作品を映画館で観ると誓います。もう誓うしかないよね。

 

洋画部門1位は「モアナと伝説の海」

邦画部門1位は「PARKS」

 

ではまた来年。

2016年公開映画私的ベスト10完全版

にゃんと!(´゚ω゚`ノ)ノ

2017年が始まってしまった……。

しかももう何本か映画館で観ちゃったよ……。

2016年の映画まとめる暇が無かったよ……。

だから今更ながら、私的ランキング発表するか。

まぁいいか。やっちゃえ。

 

2016年。私が映画館で観た映画はジャスト70本。半券が70枚あってキモい。その中やレンタルで観た「2016年に日本で公開された映画」を超個人的にランキング形式で1位〜10位まで発表シマっす🙋🙋🙋個人の感想なのであんまりアテにしないでね。

 

そんでもって勝手に私的オスカー(1番凄かった俳優)とかも決めちゃう。決めさせて欲しい🙋🙋🙋

 

ランキングはコチラ!

1位 「高慢と偏見とゾンビ」

2位「クリーピー 偽りの隣人」

3位「ちはやふる 上の句」

4位「ちはやふる 下の句」

5位「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」

6位「死霊館 エンフィールド事件」

7位「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」

8位「スポットライト 世紀のスクープ

9位「ザ・ウォーク

10位 「ヒメアノ〜ル

 

邦画・最優秀男優賞 「福山雅治」(SCOOP!)

邦画・最優秀女優賞 「佐津川愛美」(ヒメアノ〜ル、貞子vs伽椰子など)

邦画・最優秀監督賞「白石晃士」(貞子vs伽椰子)

邦画・最優秀脚本賞庵野秀明」(シン・ゴジラ)

邦画・ヤバい映画で賞「クリーピー 偽りの隣人」

 

洋画・最優秀男優賞「レオナルド・ディカプリオ」(レヴェナント)

洋画・最優秀女優賞「ブレイク・ライブリー」(ロスト・バケーション)

洋画・最優秀監督賞「ギャレス・エドワーズ」(ローグ・ワン)

洋画・最優秀脚本賞「ジョン・カーニー」(シング・ストリート 未来へのうた)

洋画・ヤバい映画で賞「ドント・ブリーズ」

 

適当にまとめてしまいましたが、こんな感じでした。機会があればまたこんなんやります。(ヤル気が出ない)

2016年 私的邦画ランキング10

勝手にやってるランキング2016年邦画編。

今年は邦画大豊作だった。

コナン、シン・ゴジラ君の名は。etc.

特に君の名は。は未だに歴史的に残る大大大ヒットを続けており、留まることを知らない。

洋画がコケまくったと言っても大作は多く、それと対等に渡り合った邦画の実力。そして内容が濃く、マンガなどの実写化に頼らずとも素晴らしい邦画が製作できることを日本中、いや世界に知ら占めたであろう。

そんな大豊作だった邦画から特に気に入った邦画をランキング形式で発表したい。

させてくれー!( ゚∀゚)ウヒョー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

10位 「シン・ゴジラ
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 エヴァンゲリオンの監督である庵野が嫌いだからという超個人的な理由で観に行かないだろうと自負していた映画。結果、申し訳ございませんすいませんごめんなさいあんた最高だよ庵野さん┏○┓ってな感じで手のひらを返しまくった(笑)

これホントに映画館で観て良かった。というか多分、映画館じゃなきゃまともに観てられねーや(笑)

濃密な映像作品は怪獣映画ではなく、災害シミュレーションであり、なおかつ3.11に込めた願いがギッシリと詰まりに詰まりまくった「日本頑張れ」映画だった。こんなん熱くなるに決まってらァ!

バカがいないっていうのも良くて、日本の頭いい人たちが右往左往する姿や「ただ通りかかっただけ」というもはや神のようなゴジラに対しての絶望感と、その神に向かって「日本はまだやれる」という姿勢を見せる姿があまりにもカッコイイ。

石原さとみのルー語みたいなEnglishが気になったが、記憶に残る傑作になった。

 

 

 

 

 

 

9位「この世界の片隅に
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口コミで話題沸騰中のアニメである。

より多くの日本人に観られるべき映画であるのかもしれない。やはり原爆を落された唯一無二の国に生きる人の1人として、義務的なものさえ感じた。

圧倒的な悲惨な状況を、のんび〜りと描く。

それが逆にきっつい!のだ。

笑っていいのか心配になるシーンも多い。

しかし懸命に生きる日々や、同情を誘う描写の数々が心に響いてくる。

戦争映画ではなく、戦争から受ける影響を描く映画であることは間違いない。その影響は、余波は、誰もが知っているものではなく誰かしらしか知らないものだった。

「普通」が変わっていく様をほのぼのとしたアニメーションで描き、「幸せ」の拠り所を探させた。

 

 

 

 

 

 

8位「GANTZ:O」
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圧巻だった。

死んだはずの人間たちが謎の星人たちと戦わせられる漫画が原作。原作の中でも人気の高かった「大阪編」をフルCGでアニメ化した。

映画館がもはや戦闘空間そのもので、臨場感がとんでもねぇ。ヘリコプターに乗っているかのように空から戦闘…いやもはや戦争を観ているかのような視点や、化け物のような星人が目の前に現れたかのような衝撃が心臓の鼓動を早くする。

ヤバい、殺される…。と何度も死を覚悟するかのように現れる星人のボスラッシュと、それに立ち向かう戦士たちの怒涛の攻防戦は爽快MAXだった。

男のロマンが溢れまくってアドレナリン放出しまくりのアニメーション。

 

 

 

 

 

 

7位「残穢 住んではいけない部屋」
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 ホラーミステリーだけど、映画館で観てる最中に恐怖を感じることは無かった。エンドロールでちょっとビビったくらいかな。そんでも流石はホラーだけあって、あとを引くんだよなぁ。夜中とかに聞こえる何かの音がより一層、怖くなる。ヤバいトラウマ植え付けちゃう。そんな恐怖がある。

複雑な伏線が絡み合って、奥へ奥へと進んで行くほど1本の道に繋がっていて、それが分かりやすいのもいい。

「まーた繋がるのかよ…」みたいな心情の中でもラストがどうなるのか気になってしょうがなくなる。

音で煽ってくるので映画館で観て正解だったかもしれないな。

Jホラー。復活の兆し。

 

 

 

 

 

 

6位「バースデーカード」
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泣ける!というキャッチコピーを使いまくってくるタイプの王道的なハンカチ必要作品。

橋本愛宮崎あおい目当てで観に行ったにも関わらず、ハマってしまった。

邦画は実写化に頼りすぎてオリジナルの力が薄まってきたように感じる中、王道中の王道である「大切な人が亡くなる」系を丁寧にやり切ったのが好印象だった。

べったベタの内容が青春という情景から描かれていく。それが清々しく、魅力的なキャストにも惹かれていく。

普通の家族の愛情。世界に溢れている愛情。

そんな愛情を目に見える映画として映し出す。

橋本愛のウェディングドレス姿がとても美しかった。←結局それかよ

 

 

 

 

 

 

5位「貞子vs伽椰子」
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アホな企画。アホだからこそ楽しい。人間だってそうだろ。面白いやつの周りに人が集まる。化け物の周りには化け物が集まる。化け物には化け物をぶつけるんだよ。

すげえんだぜこの映画。99分間アホを貫いて、馬鹿なことやって「友達」を楽しませるんだぜ。 

きっと、貞子vs伽椰子を観て…🗿ツマンネーとか言う人たちは、はしゃいでいる友人を見て冷めた目で見ている真面目な人たちなんじゃないのかな。

結局コメディーとホラーは紙一重だから、笑っちゃうシーンもあんだけど何か吹っ切れちゃうと凄い!(*゚Д゚艸)ってなるの。

多分これはかなりの高等技術…。

とにかくまぁ1度は観てみやぁ。

 

 

 

 

 

 

4位「湯を沸かすほどの熱い愛」
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ベストエンディング賞を贈呈したいくらい終わり方が好き。気持ちが良くて泣けてくる。

同学年よりも歳上の上司にオススメしたい映画。人生経験が関わってくる。

死ぬ間際にやり残した家族のことをやり遂げようとする自己犠牲の真髄が映し出された。

例えば周りにいる友人の中に「人の世話をすることが好きなやつ」や「お節介すぎる」やつがいないだろうか?

 そういう人って「人のために何かをする」ことが一番楽で、一番楽しいのかもしれない。

究極の自己犠牲の精神って利害が関わってこない純粋な人への愛情だとハッキリ伝えてくるのが「湯を沸かすほどの熱い愛」。

若干、根性論が入って冷める部分もあったが、熱いほどの愛情が身体の芯まで温める。

逃げることばかりしてきた。

そんな中で、逃げないという選択。

その姿と愛情、そして自己犠牲。

すべてはラストに昇華される。

 

 

 

 

 

 

3位「SCOOP!」
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 下ネタ連発ガサツで汚い福山雅治は、どうやっても福山雅治にしかならない。というか素だろこれ(笑)

川谷絵音にとってはドブネズミだけど世間にとってはダークヒーロー的な扱いも受けるパパラッチという存在。成宮寛貴の芸能界引退などもあり、賛否両論のパパラッチという仕事は最悪。だけど…みんなが見たい、知りたいものを撮ってくる。それがパパラッチ。

とにかくエモい。そんでもって、漫画チックなキャラクターが存在感を出し、おっさんが活躍する。

近年の邦画では見かけなかったスリル性が各所で見られ、パパラッチという賛否両論の職がまたスリルを増させる。

サスペンスを盛り込むバディアクションを平和でボケまくった日本人が作ったなんて未だに信じられないが作っちゃったんだよなぁ。

多分、この世の邦画がこれくらい面白いとオレは死ぬかもしれない。いや逆に100年くらい生きちゃうかもしれない。

 

 

 

 

 

 

2位「世界から猫が消えたなら
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当たり前なんだけど原作が面白い。

それもとんでもなく面白い小説。

映画を観た後でも、結末を知って何度読んでも面白い小説って今まであったかな…。

めっちゃ泣ける!号泣したー!(´;ω;`)

みたいな映画ではない。

とにかく感じて、動かされる映画だ。

冒頭のおぼつかないセリフ回しや演出からファンタジー要素を含ませつつ、人間ドラマへと向かわせていく。生きながらえる主人公の選択は回想を挟みながら、大切な物(者)な何か気づいていく。そして自分の生きた証とは…。

「何かいい物語があって、それを語る相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない。」

もし、

あなたが彼にあの漫画をオススメしなかったら…。

もし、

あなたが彼女にあの映画をオススメしなかったら…。

誰かにとって必要の無いものは、

誰かにとってはかけがえの無いもの。

私が消えたら、どうなるのか。

多分、なんて事無い。

けれど存在しなかったら…

あいつは、

あのバンドに出会ってなかったかもしれないし、

あの人は、

あの映画を観ていないかもしれない。

そう考えると、生きてて良かったように

思えてくる。

世界からあなたが消えたなら…

涙を流して悲しんでくれる人は

いるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

1位「ちはやふる 上・下の句」
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今年No.1の邦画であると断言できる。

キラッキラの眩しいほどの青春が魂を震わす。震えたわマジで。

とにかくエネルギッシュなストーリーでテンションが上がる上がる上がる!!!

上がりまくるんさ!!!!!!

上の句、下の句それぞれ、終盤それこそ夏フェスでの大トリが来たかのような魂の震えがあってボルテージが最高潮に達するわけよ。

カルタが爆発(しているように見える)する度にエクスタシーを迎えて何だかもうよく分からないくらいの解放感と爽快感に包み込まれるくらいヤバい映画だった。もう何言ってるかわかんねーや。

決戦というシーンで見せる成長が、胸を熱くさせ、日本人特有の和、そしてそこから結ばれる輪。ノンストップで駆け抜けるエネルギッシュな光景に終始酔い続けた圧倒的快感。

ちはやふるを知ってしまうと、もう後には戻れない。

生きてて良かったと思える映画だった。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに君の名は。は11位くらいです。君の名は。もめっちゃ面白いんですけど…ベスト10に入れれないくらい他の邦画が良かったです。やっぱり今年の邦画は凄かった。

他にも「アイアムアヒーロー」や「何者」などオススメしたい邦画がたっくさんある。

とにかく邦画が大豊作の年だった。

(((o(*゚▽゚*)o)))

2016年 ホラー映画ベスト5

2016年。ホラー映画が豊作だった。

そもそも私はホラー映画が好きで映画館でよく観ている。しかし、最近のホラー映画は恐怖を感じるものが少なくなっているように感じていた。

映画館という閉鎖された空間で、真っ暗闇の中に大音量の絶叫が響き渡る…そんな環境でも怖くないものを「ホラー映画」と呼んでいいのかすら疑問である。

近年のホラー映画は、予告と本編のギャップが激しく、観に行くと悪い意味で「想像していたものと何か違う…」という感想が浮かぶ。予告からは面白さと怖さが漂うのに、本編が退屈で怖くないのだ。

そんな年が2〜3年続いた。

しかし、今年は違った。

邦画が大豊作と言われながらも、洋邦ともに完成度の高いホラー映画を輩出したのだ。それこそ、「本当に怖い映画」という名目で映画史に残る傑作になるだろうというホラーから奇跡の対決などの革命的ホラーまで多彩な恐怖が誕生した。

そこで私が今年観たホラー映画の中で面白さと恐怖を兼ね備えた名作を厳選して5作品ほど紹介したい。是非、カップルや家族、友人たちとキャーキャー言いながら…または「全然怖くねーぞ!」と強がりながら鑑賞して欲しい。

 

 

 

 

 

 

①「イット・フォローズ」


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 あの巨匠クエンティン・タランティーノが「とにかく怖い!こんな設定のホラー映画は観たことがない」と唸った映画。

セックスを介して「あるもの」が感染していく様が描かれる。

 

セックスをすることで「それ」は移る。

「それ」はどこまでも追ってくる。

「それ」は見知らぬ他人であったり、顔見知りだったりする。

「それ」は遅いが、頭が良い。

「それ」に追いつかれると……死ぬ。

 

ホラーはアイディア勝負だとよく言われるが、まさに本作「イット・フォローズ」を観るとその通りだと思わされる。神ってるほどのアイディア一発勝負劇だ。

セックスで移る「それ」。「それ」とは何か。という話が最初から最後まで繰り広げられる。「それ」は不気味で、予告編なんてインパクトばかりで普段はホラー映画なんて観ない層への好奇心にさえ働きかける発想があった。興味深い内容である。

実はこの映画の発想は監督の寝ている時に見た「夢」である。おそらく誰しもが見たことあるであろう「追いかけられる」夢だ。まぁそういう夢は心に余裕が無かったり、何かしらの問題を抱えている時によく見るらしいが……。

とにかく監督は夢から発想を得て、それに不気味さを足した。不気味な「何か」がずっと追いかけてくる……Twitter上ならそんなフォロワーはブロックできるが、映画じゃそうはいかない。しかも神出鬼没、変幻自在。怖い。

ネタバレになってしまうため、「それ」に関しては公にできない。是非、自分の目で確かめて欲しい。

 

 

②「残穢 住んではいけない部屋」


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ホラー映画というよりミステリー色が強いJホラーだが、あとを引く怖さがたまらなくウマい映画である。

強いてこの映画を表現するなら、「一発一発は軽いけど、積み重ねたダメージは必殺技よりも重い」という猛毒を持つホラー映画だ。先日、牡蠣にあたってしまったがマジでそんな感じ?のホラーである。意味は観たら分かる…はず。

こういうじわじわと来る感じが私の好みで、橋本愛が好きなこともあって見事にハマった。正直マンネリ化が進んでいたJホラーに革命を起こした傑作だとも思う。面白いし、怖い。

この映画に関わらず、ホラー映画は様々な映画の中でも特に「音」が重要になるジャンルだと思う。ビックリさせる音や何かが来る音……そんな演出に私たちは身体を強ばらせるのだ。本作「残穢」ではその音の使い方が並外れてうまかった。音のテクニシャンたちが揃っていた。それを映画館で体感できて良かったなぁ。

今でもあるかもしれないが、真夜中自分1人で起きたりしていると何かの音が聞こえたりして怯えたりしたことはないだろうか?

そんな恐怖が味わえるのが残穢である。

 

 

③「ライトオフ」


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 昨年、とある動画がYouTubeに公開された。

その動画はSNSを中心に爆発的な勢いで拡散され、全世界で約1億5千万回数再生された。現在も動画の再生数は増え続けている……。それはショートホラームービーであり、それだけ再生されたということは世界中が恐怖動画を「怖い」と認めた証拠でもある。その映像を今や現代ホラー映画界のトップを走るジェームズ・ワンが映画化した。ホラー映画となったのだ。

 

電気を消したら「何か」が来る。

職場、道、あなたの部屋……。

どこへでも追ってくる。

そこに暗闇がある限り……。

 

ジェームズ・ワンによって飾り付けされた恐怖動画は暗闇でも輝きを放つ。自分の家にも出そうと思えるほどのリアリティーと閉塞感が恐怖を加速させる。得体の知れない「何か」がそこにいる、または出てくるかもしれないという状況が88分間迫り続けるのだ。怖い。ビビった。震えた。

そんな恐怖も上で紹介した「イット・フォローズ」同様シンプルなアイディアだ。

電気を消したら「何か」が来る。ただそれだけ。ただそれだけなのに怖い。

日本人も外国人も電気を消す。そんな日常に恐怖を入り込ませた。

この映画を観た日。寝る前に、ふと思う。「電気を消したら…」。電気を消したら「何か」がいるんじゃないか。

ジョーズを観て、海に入るのが怖くなった時期があった。それと同じでライトオフを観て、電気を消すのが怖くなった……。

※続編の製作も決定したそうです。

 

 

④「死霊館 エンフィールド事件」


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ホラー映画史に残る大大大傑作が誕生した。

今年日本で公開されたホラー映画でブッチギリで怖い。というか、私が観たホラー映画の中でもブッチギリで怖い。本当に「怖すぎてヤバい」映画である。しかもこの映画、怖いだけじゃなく映画としてもよくできていて、2時間以上退屈させない。むしろ、2時間以上心臓がバックバック鼓動を鳴らしまくり、フルマラソンを完走したような疲労感を映画館から出た時に感じた。まぁフルマラソン走ったことはないんだけどね。

 

ロンドン北部、エンフィールド。

4人の子どもとシングルマザーの家族は、謎の音や動く家具などの怪奇現象に苦しめられていた。助けを求められた心霊研究家のウォーレン夫妻は一家を助けるために、その家を訪れる。

 

実話です。最大級のポルターガイスト現象です。ヤベェ(゚∀゚;)ヤ・・・ャバ

一応、続編なんですよね。「死霊館」という映画の。でも観てなくても大丈夫。時間があったら死霊館とスピンオフの「アナベル」にもチャレンジして欲しいですけどね。

監督はジェームズ・ワン。またお前か。

出来が良すぎるホラー映画にはドラマ性がピックアップされる。ただ怖いだけじゃダメだし、恐怖を押し出したいなら光と闇の緩急が必要となる。極論言えば、ずっと霊が出てても怖くないでしょ?って話。それが解消されててなおかつ感情移入しちゃうようなドラマがあるのが「死霊館 エンフィールド事件」な訳です。

 日常にある「ちょっとした怖いもの」に恐怖を味付けするのがジェームズ・ワンの十八番。例えば、夜のブランコや遊園地のピエロ。それがさらにトラウマになる。深夜に勝手に動くオルゴールや光るオモチャ…もうやめて!と泣き叫びたくなるような恐怖が襲って来る。しかも2時間以上ある。死ぬ。何度でも死ぬ。心臓が止まる。王道だからこそ貫くものがあり、斬新なアイディアは見えてこない。しかし、妙なリアリティーは実話であるという事実があって完成する。恐ろしくヤバいこの映画は私のNo.1ホラー映画記録を更新した。恐怖とは何か?この映画のことである。

 

 

⑤「ドント・ブリーズ」


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20年に1本の恐怖の作品。まぁ怖さは人によりけり。正直、私は怖くなかったけど面白いホラー映画として紹介したい映画である。

そもそもホラー映画としても怪しい映画だけど気になったらとりあえず予告だけでも観て欲しい。というか今、映画館でやってるから観に行って欲しい。元も子もないんだけどあらすじとか紹介するより予告が良い出来だし、そっち見て。

ナメてた爺さんが実はガチムチだったという最高のアイディア勝負。いやぁー凄いぜアメリカ。

「イット・フォローズ」と同じデトロイトが舞台なんだけどデトロイト・ホラーが今ビックウェーブに乗って来てんのか?いやぁー凄いぜアメリカ。流石だ。

全編通して緊迫感がとてつもないんだけど、ホラー映画のお決まりを守りつつ個性を出していく感じが愛しい。

同情するか、痛快に感じるか。っていう観ている側に選ばせる演出も良くて、どういう気持ちでいるか分からなくなった。

漆黒の闇が襲って来るシーンがあるんだけど、そのシーンでは眼の瞳孔が完全に開いていたりして撮影はアナログだけど、良い演出だなぁと感動してしまった。闇を映画館で体感できたのは大きいかもしれない。

タイトルの「息をするな」は大袈裟だけど、意識的に息を止めたりもして、その場にいるような緊迫感を感じたのも映画館のおかげだったから映画館に観に行った方が面白さは倍増すると思った。

 

 

ってな感じでホラー映画5作品を紹介しました。ホラー映画の好き嫌いって分かれるけど、夏になると何だかんだテレビで心霊番組やってたら見っちゃったり、2ちゃんねるの怖い話検索しちゃったり、誰かが怖い話し出したら「いやぁー!」とか言いながらも聞いちゃったりするもんで……。

怖いもの見たさで済むような5作品ではないですが、是非ともお暇があれば観て欲しい今年公開されたホラー映画5作品を紹介しました。

 

※寝れなくなっても責任は負いません

2016年公開映画私的ランキング50(11月29日付け)

☆は寸評

 

50位 「スーサイド・スクワッド

 DCコミックスに登場する悪役がそろい、危険な任務に挑む部隊“スーサイド・スクワッド”を結成して悪対悪のバトルを繰り広げるアクション。悪役の中でも人気抜群の『バットマン』シリーズのジョーカーをはじめ、アンチヒーローたちが減刑と引き換えに作品の垣根を越えて共に任務に挑むさまを描く。

☆予告の出来があまりにも良かったので今年1番期待していた映画。キャラクターを押し出すアイドル映画なので、衣装を含めたビジュアルが光っていた。

 

49位「L エル」

 Acid Black Cherry が2015年にリリースしたコンセプトアルバムを映画化した壮大な愛の物語。

☆昼ドラだった。初っぱなの大音量で流れるAcid Black Cherryの曲を聴くだけでファンは歓喜だろう。ファンタジックな世界観で、特殊効果を駆使した見せ方は良くできてると感じた。

 

48位「ブラックスキャンダル」

 ジョニー・デップが主演を務めた実録クライムドラマ。実在するアイリッシュ・マフィアのボス、ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーが裏社会でのし上がっていく姿を追う。

ジョニー・デップのワルさに惚れる。まるでダークナイトジョーカーである。アメリカ版アウトレイジであり、これが実話なんだからアメリカはスケールが違います。

 

47位「マネーショート 華麗なる大逆転」

リーマンショック以前に経済破綻の可能性に気付いた金融マンたちの実話を、クリスチャン・ベイルブラッド・ピットといった豪華キャストで描く社会派ドラマ。サブプライムローンのリスクを察知した個性的な金融トレーダーらが、ウォール街を出し抜こうと図るさまを映し出す。

☆信用の1つとしてお金が使われる理由がわかった。メタリカの曲にテンションが上がったが、専門用語の勉強不足で……。邦題が謎。

 

46位「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

巨匠スティーヴン・スピルバーグロアルド・ダールの児童文学「オ・ヤサシ巨人BFG」を映画化した、孤独な少女と心優しい巨人の友情を描くファンタジーアドベンチャー。ロンドンの児童養護施設で暮らす少女が巨人の国に連れていかれ、巨人と心の距離を縮めていくさまを映す。

☆摩訶不思議なファンタジー。世界観はティム・バートンのよう。ギャグセンスが優れており、笑いっぱなしだった。

 

45位「少女」

映画化もされた「告白」「白ゆき姫殺人事件」などで知られる人気作家・湊かなえの小説を実写映画化。『繕い裁つ人』などの三島有紀子監督がメガホンを取り、「人が死ぬ瞬間を見たい」という願望を持つ2人の女子高生が過ごす夏休みを、それぞれの視点で描く。

☆コメディ映画やんけ。

 

44位「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」

 『アウトロー』の続編。かつてアメリカ軍の優秀な秘密捜査官だったが、今は放浪生活を送る男ジャック・リーチャーが、巨大な陰謀に挑む。

☆義理と人情が魅力のシリーズ第2弾。渋いアクションでトム・クルーズも54歳という歳を感じさせなかった。ラストが印象的で美しい。

 

43位「レヴェナント:蘇えりし者

レオナルド・ディカプリオと、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などのアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督がタッグを組んだ話題作。狩猟中に瀕死(ひんし)の重傷を負ったハンターが、自分を荒野に置き去りにした仲間に復讐(ふくしゅう)するため壮絶なサバイバルを繰り広げるさまを描く。

☆圧倒的体感力があった。エネルギッシュな自然、壮大な復讐劇。鮮烈に描かれる自然を体感することで寒さまで感じているようだった。自然の流れに真っ正直から挑んだサバイバルロードムービー

 

42位「信長協奏曲

 2014年10月から12月に放送されて人気を博した、石井あゆみの漫画を基にしたテレビドラマの劇場版。戦国時代にタイムスリップした上に、自分とうり二つであった織田信長の代わりを務めることになった高校生の運命を追う。

ミスチルの使い方がウマイ!良くも悪くも叩かれない終幕だったので、もっと挑戦しても……と思った。配役が的確でした。

 

41位「ジャングルブック

 ラドヤード・キプリングによる名作を実写化したアドベンチャードラマ。ジャングルで黒ヒョウとオオカミに育てられた少年が、一匹のトラとの出会いを通して壮大な冒険に身を投じる。

☆人間的な動きをするフルCGの動物には、親近感が感じられた。喜怒哀楽を呼び起こし、感情に訴えかける純粋さがある。価値観の押し付けもなく、弱肉強食の世界を通じて様々な人や動物がこの世界にはいるんだ、と実感できた。

 

40位「デッドプール

ライアン・レイノルズを主演に迎え、マーベルコミックスの破天荒ヒーローを実写映画化したアクション。人体改造により人並み外れた治癒能力と不死身の体を手にした主人公が、ジョークを口にしつつ暴れまくる姿を描く。

☆イメージしていたデッドプールよりも人間らしさを見せる瞬間が多かった。とは言うものの、読めない展開とセリフ力。そしてアクションで魅せるバイオレンスがカッコよく、イカしていた。

 

39位「ペット」

 世界中でヒットを記録した『ミニオンズ』のイルミネーション・エンターテインメントとユニバーサル・ピクチャーズが作り上げた、ペットたちの知られざる世界に迫るアニメ。人間たちの留守中に犬や猫や小鳥といったペットたちが、どのように過ごしているのかをユーモアたっぷりに映す。

☆人間の願望が現れたペットたちの生き方が描かれていた。動物への愛情が感じられる場面もあり、よくペットとしての動物のことを知っている人たちが製作した映画なんだな、と思った。CMでのインパクトが強かった。

 

38位「ダーク・プレイス」

ゴーン・ガール』の原作者ギリアン・フリンによるミステリー小説「冥闇」を映画化。幼いころに一家惨殺事件から生き延びた女性が、家族を襲った事件の真相を追ううちに驚がくの真実にたどり着く姿を描く。

☆後味が悪い。タイトルと同じ映画館という暗い場所で本作品を観れたことが良かった。全体を通したテーマとしても暗い場所が重要となる。多重構造な構成だが、撒き散らされた伏線は拾いやすく、ポップな雰囲気で楽しめるサスペンスだった。ただ、後味は悪い。

 

37位「ロブスター」

 とあるホテルに集められ、45日以内にパートナーを見つけなければ動物にすると言い渡された者たちを待ち受ける運命を追う。

☆なかなかにえげつない疑問を撒き散らし、そっと終わった。パートナーの存在や結婚の必要性を考えさせられる。『交際』することの本質に迫った映画である。

 

36位「10クローバーフィールド・レーン」

スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などのヒットメーカー、J・J・エイブラムスが製作を担当した異色スリラー。

☆鑑賞するまでは情報が少なく、謎一色でタイトルの考察に振り回された。謎は謎のままでいい。

 

35位「何者」

就職活動対策のため集まった5人の大学生が、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする本音や自意識によって彼らの関係性が変わっていくさまを描く。就職活動を通じて自分が何者かを模索する学生たちには佐藤健有村架純二階堂ふみ菅田将暉岡田将生といった面々がそろい、リアルな就活バトルを繰り広げる。

☆映画鑑賞中に羞恥心を感じる場面が幾つかあり、就活やSNSが身近にある人へのダメージは強い。大学生の実態調査であり、SNSに縛られる若者が就活というイベントの中で存在価値を判断される。タイトルの何者には、深い意味があった。

 

34位「X-MEN アポカリプス」

X-MEN』の第6弾にして完結編。数千年の眠りから目覚めて人類に新しい秩序をもたらそうとするミュータントのアポカリプスに、プロフェッサーXらX-MENが立ち向かっていく。

☆多彩なキャラクターに主人公を当てはめることなく、X-MENという集団が主役のシリーズ完結編だった。アポカリプスというミュータントの祖先、神と集団が戦う。その姿は親に刃向かう子どもたちのように見え、X-MENたちの成長が明確に表現されていた。

 

33位「ノック・ノック」

 『マトリックス』シリーズなどのキアヌ・リーヴス主演によるサスペンススリラー。家族の留守中に2人の美女を家に入れたことで、破滅への道を突き進んでいく男の姿を追う。

キアヌ・リーヴスのイメージが崩れる衝撃作。あるのは諸行無常。厳しい現実。仕打ちが辛すぎる因果応報。こんなキアヌ・リーヴス見たくない……。一度踏み外しただけ。それだけで滅茶苦茶になる。負の連鎖に陥る姿は同情心が強まるばかり。女の子は怖い。

 

32位「ジェイソン・ボーン

記憶を失った暗殺者ジェイソン・ボーンの孤独な戦いを描くスパイアクションシリーズの第5作。シリーズ第2作、第3作を手掛けたポール・グリーングラス監督と主演のマット・デイモンが再びタッグを組み、自身の隠された過去の秘密をめぐり、ボーンが新たな戦いに身を投じるさまが展開する。

☆時代、社会背景、新世代……ボーンシリーズの続編は今だからできる映画だった。本作品が傑出しているのは、シリーズであるのにも関わらず、現代社会の問題を取り上げていることにある。しかもその問題を主人公と同じくらい見せてくる。ジェイソン・ボーンの過去と社会問題の提示を同時に行い、ボーン復帰作としては申し分なかった。おかえりなさいジェイソン・ボーン

 

31位「アイアムアヒーロー

花沢健吾の人気コミックを実写化したパニックホラー。突如として広まった原因不明の感染によって大パニックが引き起こされる状況で、決死のサバイバルに挑む者たちの姿を映す。

☆ジャパニーズ・ホラーだった。ただのゾンビ映画ではない。このような映画を日本国内で大々的に宣伝したことに驚きを感じた。実写映画にありがちなミスをJホラーと日本特有の人間味で補うことに成功した。

 

30位「ロストバケーション」

 サーフィン中に負傷し満潮時には海に沈む岩場に取り残されたヒロインが、危険な人食いサメに狙われるパニックサスペンス。

☆痛くて怖くて笑えるサメ映画。サメとの状況を描く展開はスピーディーで、スリルがある。絶望感を煽るいい演出が随所にあって、ドキドキした。忘れかけていたサメの怖さが甦る。

 

29位「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」

イリュージョンを駆使して悪がせしめた大金を奪う犯罪集団フォー・ホースメンの活躍を描いた『グランド・イリュージョン』の続編。ハイテク企業の不正を暴こうと計画を進める彼らと、立ちふさがる天才エンジニアの攻防を活写する。

☆前作同様、世界的な一流マジシャンたちの協力を得た本作はほとんど特殊効果に頼らず、俳優たちのマジックを撮影。エンターテイメントの真骨頂を目撃した。全員ドヤ顔になる爽快感は天下一品。

 

28位「スノーホワイト/氷の王国」

世界的に有名なグリム童話「白雪姫」をアレンジした『スノーホワイト』の続編。前作で白雪姫たちに滅ぼされたはずの邪悪な女王ラヴェンナの妹で、より強大な魔力を持つ氷の女王フレイヤが登場し、激しいバトルが展開する。

☆ダークファンタジーながら、ラブストーリーでもある。シャーリーズ・セロンエミリー・ブラントジェシカ・チャステインの女優3人組が美しく、セレブリティーな雰囲気だった。アナ雪のパクりみたいな映画じゃなくて安心した。避暑地みたいな映画でした。

 

27位「ブリッジ・オブ・スパイ

『ターミナル』以来のタッグとなる、スティーヴン・スピルバーグ監督と名優トム・ハンクスによるサスペンス大作。東西冷戦下の1960年に実際に起きた、ソ連によるアメリカ偵察機撃墜事件“U-2撃墜事件”の舞台裏に迫る。

☆歴史に名を刻む人物は、『人とは違うこと、人がやらないようなこと』をすると思い知った。主人公ドノバンの、いわば反社会的とも言われるような大衆的とは真逆な行動を自分の信念に従い、突き進む姿は勇ましく憧れた。

 

26位「デビルズ・メタル」

メタルバンドが悪魔とバトルするトンデモ・スプラッター

☆メタルをくらえ!と叫び、チェーンソーを尻にぶっ刺すパンクな映画だった。下ネタ全開、血しぶきも全開、腹筋は大崩壊の爆笑ものだった。下品な殺し合いを観たら意味不明な爽快感があって、オレは疲れてるのかな?と思った。グロい。

 

25位「君の名は。

星を追う子ども』『言の葉の庭』などの新海誠が監督と脚本を務めたアニメーション。見知らぬ者同士であった田舎町で生活している少女と東京に住む少年が、奇妙な夢を通じて導かれていく姿を追う。

☆万人ウケする設定で、なおかつ監督のセンスを表舞台に出したアニメーション。都会と田舎、男と女、真逆な二人を巡るSFは『何だかわからないが、この場所が好き』や『何だかわからないが、探しているものがある(気がする)」という日常ふと感じることにファンタジーを詰め込んでくれた。ふと感じることは大切で、逆にそれだけしか思わないことが何かと運命的に感じられるのだろう。

 

24位「ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>」

4人組のカメ忍者が活躍する人気ヒーローシリーズを実写映画化した『ミュータント・タートルズ』の続編。タートルズの面々が世界を救うため、ニューヨークの街を飛び出し力を発揮するさまを、カーアクションや迫力あるアクロバティックシーンと共に描き出す。

☆ボスラッシュに次ぐボスラッシュ!時間がねえ!とばかりに加速するテンポ!尺なんて気にしてねえ!戦車が飛び、エイリアンが来襲、ロボットと戦い、ミーガン・フォックスが女子高生のコスプレをする!最高かよ!オレは一生マイケル・ベイについていくと決めた。

 

23位「シン・ゴジラ

エヴァンゲリオン』シリーズなどの庵野秀明と『進撃の巨人』シリーズなどの樋口真嗣が総監督と監督を務め、日本発のゴジラとしては初めてフルCGで作られた特撮。現代日本に出現したゴジラが、戦車などからの攻撃をものともせずに暴れる姿を活写する。

☆災害シミュレーションとしての印象が強く、震災などに対する強い意志が感じられる。『日本は、まだやれる』という劇中のセリフからもそれがわかる。世界がどうとかしったこっちゃない。日本人のための映画だ!という熱い気持ちを感じ、心が揺さぶられた。

 

22位「ライト/オフ」

動画サイトで公開され驚異的な再生数を誇った映像を、『ソウ』『死霊館』シリーズなどのジェームズ・ワンが製作を務め映画化。オリジナルを手掛けた新鋭デヴィッド・F・サンドバーグ監督がメガホンを取り、電気を消すと現れる謎の存在に迫られる姉弟が体験する恐怖を描く。

☆電気を消したら何かが来る。それだけのシンプルなアイディアをラストまで貫いたホラー。昔、ジョーズを観て海に入るのが怖くなったことがある。それと同じで本作品を観て、電気を消すことが怖くなった。

 

21位「この世界の片隅に

こうの史代のコミックをアニメ化したドラマ。戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女が戦禍の激しくなる中で懸命に生きていこうとする姿を追い掛ける。

☆戦争が及ぼす影響は悲惨極まりない。妥協妥協妥協の普通が存在し、幸せの存在を忘れさせる。それをあまりにもほのぼのとしたアニメーションで描き、緩さ故の重たさを感じた。有無を言わせぬ戦争が普通を変えていく。余波は広がり、不幸の連鎖を呼ぶのだ。

 

20位 「GANTZ:O」

死んだ人間と謎の星人とのバトルを描く奥浩哉によるコミックを基に、人気の高いエピソード「大阪篇」をフル3DCGで映像化したSFアクションアニメ。

☆映画館が大阪の戦闘空間・GANTZの領域と化して引き込まれた。男のロマンが詰まったアニメで、大迫力の戦闘シーンは重量感があっておもしろい。スゴい!

 

19位 「シング・ストリート 未来への歌」

ジョン・カーニー監督の半自伝的青春ドラマ。1980年代のアイルランド・ダブリンを舞台に、さえない日々を送る14歳の少年が一目ぼれした少女を振り向かせるためバンドを組み、音楽活動に没頭する姿を描く。主題歌を、カーニー監督作『はじまりのうた』に出演したマルーン5アダム・レヴィーンが担当。音楽がつなぐ出会いや少年たちの青春を、デュラン・デュランザ・クラッシュザ・ジャムなど当時のヒット曲が彩る。

☆映画と音楽には人生が詰まっていると実感できる映画。刺激的な時代、変革の時期に生まれた音楽の思い出。鮮やかな音楽が彩る人生は多種多様で、青春の爽やかさが感じられる。俺たちの映画であり、俺たちの音楽だ!と言わんばかりの主張が激しい映画だった。男なら他人の曲で口説くな。

 

18位 「メカニック:ワールドミッション」

ジェイソン・ステイサムがすご腕の暗殺者ビショップを演じたアクション『メカニック』の続編。

☆日頃の鬱憤を晴らすかのような脳筋映画。ストレスが吹き飛ぶアクションの連続で圧倒的疾走感のあるテンポには脱帽した。スタイリッシュかつスマートなジェイソン・ステイサムは最高だった。ムキムキになりたい。

 

17位 「残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-」

読者の女子大生から「今住んでいる部屋で、奇妙な音がする」という手紙を受け取ったミステリー小説家が、二人で異変を調査するうちに驚くべき真実が浮かび上がってくるさまを描く。

☆ミステリーがメインのJホラー。繋がっていく感覚と奇妙な音の演出が身体を強ばらせる。身近なものに怖さを含ませ、夜寝る前に考えてしまうようなあとを引く怖さを楽しませてもらった。

 

16位 「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

マーベルコミックスの人気キャラクターを実写映画化した『キャプテン・アメリカ』のシリーズ第3弾。アベンジャーズのメンバー同士でもあるキャプテン・アメリカとアイアンマンの対立を、あるテロ事件と絡めて活写していく。

☆マーベルシネマティックユニバースシリーズの新作。アクションはそれぞれのキャラクター個性力が魅力。迫力も申し分なかった。何よりも熱いキャラそれぞれの葛藤。対立にも厚みが増し、ワクワクさせる。

 

15位 「ズートピア

あらゆる動物が住む高度な文明社会を舞台にした、ディズニーによるアニメーション。大きさの違いや、肉食・草食にかかわらず、動物たちが共に暮らすズートピアで、ウサギの新米警官とキツネの詐欺師が隠された衝撃的な事件に迫る。

☆深いと話題のディズニー新作はメッセージ性が強く心に突き刺さる。差別や偏見のメッセージを影響力のあるディズニーブランドが発信した功績は大きいと感じた。しかも分かりやすい。アドベンチャーとしてもバディものとしても充実した内容だった。キャラのモフモフした毛並みがスゴい。

 

14位 「湯を沸かすほどの熱い愛」

余命宣告を受けた主人公の奮闘に迫る家族ドラマ。行方不明の夫を連れ戻すことをはじめ、最後の四つの願い事をかなえようと奔走するヒロインの姿を捉える。

☆人のために……という自己犠牲の結晶を描き、その結果、紡がれた糸の強さを知る。優しい力、諦めない精神、変える勇気、母の愛。それは全て生きる力になる。忘れてしまったものを思い出させる大切にしたい映画だった。

 

13位 「貞子vs伽椰子」

世界でも評価の高いJホラーの2大キャラクター、『リング』シリーズの貞子と『呪怨』シリーズの伽椰子の対決を描くホラー。

☆アイアンマンとキャプテンアメリカが対決する中、日本のホラーも対決した。失敗に思えた本作品は、意外や意外、ちゃんとホラーだった(そもそもこれが普通)。満を持して対決する過程と結末は驚愕の嵐。化け物には化け物をぶつけるんだよ。

 

12位 「世界から猫が消えたなら

 川村元気の小説を原作に描く感動のドラマ。余命宣告された主人公が、悪魔と取引して世の中から一つ何かを消すことで一日の命を得るという不思議な物語を紡いでいく。

☆現在・過去・未来が関わり生きる命。当たり前の物、自分にとっては不必要な物も誰かにとっては大切なものであると考えさせられた。映画は人それぞれのエピソードによって感動が生まれると気づく。

 

11位 「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」

世界的人気を誇るスーパーヒーロー、スーパーマンバットマンが互いに全力を尽くしてバトルに挑む姿を描くアクション大作。英雄から一転、悪に傾倒したスーパーマン相手に激しい戦いを繰り広げる人類の最後の希望バットマンとの最終対決を映し出す。

☆「マンオブスティール」から始まるDCエクステンデットユニバースの2作目。

ながったらしいと話題の前置きを吹き飛ばす最終決戦の爽快感はアクション映画の最先端。映画館で観れて本当に良かった。

 

10位 「SCOOP!」

原田眞人が監督と脚本を担当した1985年公開の『盗写 1/250秒 OUT OF FOCUS』を基にした福山雅治主演のドラマ。パパラッチとして生計を立てる中年カメラマンが、個性豊かな写真週刊誌の記者らと共に巨大な事件を追いかける。

福山雅治が下品な言葉を連発するが、綺麗に聞こえる。カメラマンという職にも多種多様なジャンルが存在し、その中でもパパラッチというエンタメ色の強い題材が魅力的だった。

 

9位 「ビューティー・インサイド」

『監視者たち』などのハン・ヒョジュや、日本から『のだめカンタービレ』シリーズなどの上野樹里らが出演したラブストーリー。日々外見が変化する主人公が思い悩む根本的な恋愛問題を、さまざまな視点から描き出す。

☆斬新な設定で愛の本質に迫るストーリー。123人が1人のキャラクターを演じた。人は第一印象で決めつけるにはあまりにも勿体ない生き物であり、人と話したいと考えるようになった。

 

8位 「バースデーカード」

他界した母から娘に毎年届くバースデーカードを通して母娘の深い絆を描く人間ドラマ。

☆繊細で丁寧なこだわりが感じられる感動ものの王道ストーリー。普通の家族の愛情、世界に溢れている愛情。そんな愛情が感じられた。橋本愛のウェディングドレス姿に目を奪われた。かわいい。ヤバい。

 

7位 「ザ・ウォーク

1974年にワールド・トレード・センターでの空中綱渡りに挑戦した、フィリップ・プティの著書を実写化した実録ドラマ。

☆観ている間、手の汗が止まらなかった。言葉が出ないくらいの衝撃。人生をストーリーとして回想をナレーションで語る。積み重ねてきた爽快感の起爆剤である伏線が爆発する世紀の犯罪。とんでもないスリルは感じたこともないエクスタシーに変わる。この映画は、もはや映画の域を超えている。

 

6位 「スポットライト 世紀のスクープ

アメリカの新聞「The Boston Globe」の記者たちが、カトリック教会の醜聞を暴いた実話を基に描くスリリングな社会派ドラマ。カトリック系住民が多いボストンで、神父による児童への性的虐待事件を暴露した新聞記者らの困惑と共に、次々と明らかになる衝撃の真実を描き出す。

☆宗教=神と戦った人たちの話。社会派ドラマだが疾走感があり、観ていてハラハラした。見て見ぬふりをしていることを実感させらる。とても影響力のある映画である。観ると何かが変わる。

 

5位 「死霊館 エンフィールド事件」

著名な心霊研究家ウォーレン夫妻の実体験に基づく大ヒットホラー『死霊館』の続編。史上最長のポルターガイスト現象とされるエンフィールド事件を題材に、人体浮遊など説明のつかない現象に悩まされる一家を救うため、ウォーレン夫妻が調査に乗り出す。

☆私の1番好きな映画監督「ジェームズ・ワン」のホラー。家族愛というドラマ性を含ませることでストーリーに厚みが増す。そして怖い。ヤバい。死ぬかと思った。自信を持って言える私が観たホラーで1番怖い映画は本作品である。ヤバいよ。

 

4位 「ちはやふる 下の句」

競技かるたを題材にした末次由紀の人気コミックを、『海街diary』などの広瀬すず主演で実写映画化した『ちはやふる』2部作の後編。

☆かるたが爆発し、私の頭も爆発した。ライブに近い感覚で、その場にいる感覚がある。体感して、熱がわかる。映画館で体感した熱い一瞬は二度と忘れない体験だろう。

 

3位 「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」

ハリー・ポッター』シリーズの原作者J・K・ローリングが映画の脚本に初参加し、『リリーのすべて』などのエディ・レッドメインらが出演したファンタジー。不思議な生き物たちが詰まったトランクを手にイギリスからニューヨークに渡った魔法動物学者が、そのうち数匹を逃がしたことから始まる大騒動を描く。

ハリーポッターシリーズという伝説的傑作シリーズからの要素を引き継ぎ、新たなチャレンジをしたファンタジー。まさにファンタスティックな内容で驚いた。とにかくキャラから動物まで登場する生き物が魅力的すぎる。大人も子どもも楽しめる傑作が誕生した。

 

2位 「ちはやふる 上の句」

海街diary』などの広瀬すずを主演に迎え、末次由紀のコミックを実写化した青春ドラマ。競技かるたをテーマに、主人公と仲間たちのひたむきな情熱や夢を描く。

☆気付けば一瞬で過ぎ去る青春を「静」と「動」の状況を駆使して魅せる表現に日本映画の可能性を感じさせた衝撃作。仲間が集まり、熱い気持ちを全面に出していく。新たな青春ムービーの金字塔だと自信を持って叫びたい。最高。

 

1位 「高慢と偏見とゾンビ」

イギリスを舞台にした恋愛小説の名作「高慢と偏見」とゾンビを融合させ、ベストセラーになった原作を実写化したアクション。

☆古典+ゾンビというビジュアルのインパクトは絶大。運命の恋と死の危険に男ながら胸がキュンキュンしました。サム・ライリー演じるダーシーがゾンビの頭を切り落とすところがベストシーン。最高。